アメコミキャラクター紹介第16回:デッドプール
今回紹介するヒーローは「デッドプール」だ。
FOXで映画化も決定したし、なにより現在X-MENの中で最もホットなヒーローだからアメコミ好きなら絶対に知っておいたほうがいいヒーローだよ。
マブカプでアメコミをよく知らない格ゲープレイヤーにインパクトを与え、少し前にアニメ「ディスクウォーズ・アベンジャーズ」でも登場。
アニメではかっこいい声で個性的な大活躍したので、デッドプールからアメコミを読んで見ようかなというきっかけになった人もいるのではないだろうか。
どこかで見たことがあるような表紙。餌は好物のチミチャンガだ。
なお、アメコミをまったく知らない人にはよく「スパイダーマンかと思った」と言われる。
実際に会社の連絡用チャットのアイコンをデッドプールにしたら「スパイダーマン?」と何回も言われたぞ。
興味ない人にはやっぱりキャラ被ってるようにみえるのだろうか。赤いし、全身タイツだし。
オリジン
ググればウィキペディアなりなんなりで簡単に調べることができるし、小プロから出てる俺ちゃん初翻訳本で何度も重版しているアメコミ史上超人気作「デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス」に分かりやすく説明しているぞ。中古本だと解説がついてない可能性があるから新品で買おう!
デッドプールは、本名「ウェイド・ウィルソン」という。
職業は傭兵であり有能だったのだが、癌に侵され余命いくばくもない状態となってしまった。
癌を治すために、とある組織の実験に参加することになり、ウルヴァリンのヒーリングファクターを移植された結果、癌は更に悪化することになる。
癌で死ぬことはなくなったが、癌細胞が暴走し、体の表面まで侵食してきたので顔や身体は醜く変形してしまう。
更には、脳細胞にも侵食し、ウェイド・ウィルソンは精神に異常をきたし始める。
その結果、失敗作と判断されたウェイドは廃棄され、消息を絶つ。
その後、ウェイドはデッドプールとなり、再び傭兵として活動を開始する。
なお、ヒーローのくくりで一応紹介しているが、デッドプールは厳密に言えばヒーローではない。
あくまで傭兵なので、金次第ではヒーローにもヴィランにもなる、いわゆるアンチヒーローだ。
悪の組織に依頼され、なんやかんやあって悪の組織同士の抗争に巻き込まれているデッドプール。
能力
デッドプールは、戦闘の達人だ。
傭兵だったこともあり、戦闘経験は非常に豊富であり、様々な武器を使いこなす。
マシンガンや拳銃などの銃火器から、ヌンチャクや日本刀まで何でも使いこなす。
その戦闘力はウルヴァリンと同じくらい強い。
昇竜拳も使えるぞ!
また、人体実験の際に得たヒーリング・ファクターも備えているので、ダメージはすぐに回復する。
それに加えて、女絡みで嫉妬を受け、不死の呪いまで受けているので死なない。
ちなみに、呪いをかけたのは映画「アベンジャーズ」や「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」にも超大物として出てくる最強クラスのヴィラン「サノス」である。
そして、デッドプールを語る上で忘れてはならないのが「第4の壁の破壊」だ。
第4の壁とは、舞台用語であり、わかりやすく言えば「現実とフィクションの世界の境界線」のことである。
この壁をデッドプールは壊すことが出来る。
つまり、デッドプールは自分がコミック世界の住人だと気付いているということだ。
だから、読者や、作品に対してもツッコミを入れてくる。
こんな感じに↓
また、自分がコミック世界の住人だと気付いているので、吹き出しとも会話をする。
また、デッドプールの特徴として、黄色い吹出しでしゃべる。
つまり、黄色い吹出しは全てデッドプールがしゃべっているということだ。
このブログみたいにね!
ちなみに、第四の壁を破壊できるキャラクターは他にもまだいる。
結構誤解されがちだが、デッドプールはたしかに第4の壁を破壊するメタキャラだが、だからといって無敵キャラというわけでもないし、コメディリリーフばかりやっているわけではない。
他のキャラが主人公の時のエピソードは自重しているし、ギャグばかりではなく、冷酷なサイコパスや、シリアスなキャラをやっている時もある。
ギャグ一辺倒のキャラではないというのも、デッドプールの魅力の1つとも言えるのだ。
また、女性に結構モテる。
現在はサキュバスとも結婚し、それなりに満足した生活を送っているぞ。
映画やゲーム
デッドプールは、ゲーム化もしているし、映画にもヴィランとして登場したことがある。
しかし、映画の彼はデッドプールファンにとっては改悪以外の何物でもなかったようで、大変不評だった。
それもそのはず、喋れないように口を縫い合わされており、デッドプールの魅力であるおしゃべりが全くなかったのだから。
しかも目からビームまで撃ってくるし、テレポーテーションまでする。
一応原作でもワープはするが、それは装置を使ってのことであり、もともとデッドプールはそんな能力持ち合わせていない。
ワープしながら攻撃してくるのはカッコ良かったけど、やはりしゃべらないと魅力は半減するなと個人的には思う。
なお、口を縫い合わせる前は普通におしゃべりだし、銃弾を刀で跳ね返すところはすごくかっこいいぞ。
そして、冒頭でも紹介したが、2016年2月に映画が公開予定だ。
日本ではいつ見れるのかはわからないが、きちんとおしゃべりだし、コスチュームも原作通りなので期待していいのかもしれない。
少なくとも目からビームは撃たないはずだ。
DEADPOOL Teaser Clip - Test Footage (2016) [HQ] - YouTube
なお、ゲームも制作されている。
3Dアクションゲームであり、コメディ要素は高いがきちんとしたゲームだ。
Deadpool: The Game - SDCC 2012 Trailer - YouTube
Steamでも購入できたのだが、今はもう購入できない。
PS3でも出ているのでアマゾンで探してみよう。
おすすめコミック
現在、デッドプールの翻訳本は合計4冊出ている。
「デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス」
「デッドプール:スーサイド・キングス」
「デッドプール:キルズ・ザ・マーベルユニバース」
「シビルウォー:X-メンユニバース」
デッドプールのコメディ要素が見たいのであれば、上2つがオススメだ。
特に、マーク・ウィズ・ア・マウスはボリュームたっぷりだしゾンビが沢山出るしで、良質な一冊になっているぞ。
反対に、おすすめできないのがXーメンユニバースだ。
というのも、書店に出回っていない上に、アマゾンで2014年12月現在、8万円もするプレミア価格になっているため、マニアでもない限り購入するのはおすすめできない。
作品単体としてもマーク・ウィズ・ア・マウスなどのほうが個人的に面白いし。
また、「キルズ~」はデッドプールのサイコな側面が見れるエピソードで、コメディ要素は薄い。
スパイダーマンを射殺し、
ウルヴァリンを斬殺し、あらゆるヒーロー・ヴィランを殺し尽くした。
世界中のヒーロー・ヴィランを皆殺しにし、次にデッドプールが狙う相手は…。
ifストーリーだから本編には関係ないってことを忘れるなよ