ケータイでアメコミを読もう!~スマホアプリのお話~
今回はMARVELコミックがスマホで読めるアプリの紹介だ。
何度も言っているが、アメコミは高い。
映画やアニメのおかげか、翻訳コミックがだんだんと増えてきて読みたかったお話が読めるようになったのは嬉しいが、それでも一冊約3000円はかなりの痛手だ。
4冊買うだけで1万2千円もするんだぞ。400円の単行本なら30冊買える。
といっても、全部が全部3000円オーバーなわけではない。2000円台のものもあるし、1600~1800円位の作品だってある。
しかし、買い集める際に1800円で「おお!お手頃価格じゃん!」と思い始めたら少し冷静になったほうがいい。全くお手頃じゃないぞ。500円のランチ3回楽しめるお値段だ。
そんなお高いアメコミを200円位で読める方法を紹介しよう。
安くコミックを読む方法、それは、スマホアプリを活用することだ。
…この書き方だといんちき臭い広告みたいだな。「アプリ登録で魔法石200個!」みたいな。
「MARVELグローバルコミック」は、MarvelEntertainmentが制作したアプリだ。
無料でダウンロードでき、スマホでアメコミを読むことが出来るのがこのアプリの魅力である。
だからインチキ臭い広告アプリじゃなくてまっとうなアプリです。
このアプリは、自分の国に合わせた翻訳がされたMARVELコミックを読むことが出来るアプリであり、日本も勿論翻訳されている。
しかも、一冊200円と大変お安い。
翻訳本が出版されていない本がズラリ!いろんなエピソードが200円で読めるのは結構うれしい。
しかも、お試し版として無料で読むことが出来る作品も結構あり、よりディープにアメコミを楽しむことが出来るぞ。
購入方法は、iTuneカードで支払うことができるので、コンビニなり何なりでカードを購入し、アプリから購入ボタンを押すだけで、チャージした金額分買える。
「じゃあ、出版されているのよりこっちを買ったほうがほうがオススメなのか」といえば、そんなことはない。
正直に言えば、出版されているお高い本のほうがオススメだ。
というのも、このアプリはたしかにいろんなエピソードが見れるが、出版されている本とは違い、詳しい注釈や解説がない。
つまり、わからないネタに対して何の説明もないので、アメコミを色々読んでいる人にはわかるが、初心者の場合は置いてけぼりを食いやすい。
更に、これは個人的な意見だが、翻訳も正直少し怪しい。
決して読めないわけではないし、意味もわかる。
しかし、読んでいて疲れるというか、読む気が起きなくなる。
具体的な例として、↓にスクリーンショットを置いておく。
「私たちは彼が大好きだ!」とか総意のように言われても困るぞ。
きちんと意味はわかるし、読めることは読めるのだが、ところどころ「?」が浮かぶ表現が多い。
エキサイト翻訳したものよりかは意味がわかるが、それでも読んでいて少し疲れる。
また、キャラクターの表記も少しおかしい。
↑の説明文にもあるが、原作では「オバディア」なのに「オバデヤ」になっている。
他にも、「サノス」が「セノス」に、「ネビュラ」が「ネブラ」と表記されていたりする。
アメコミを全く読んだことない人にはあまり気にならないかもしれないが、読んだことのある人には違和感バリバリであり、更に読む気を失せさせてくれる。
そしてなにより、スマホだと読みづらい。
iPadだとまだ読めるのかもしれないが、iPhoneで読むのは一苦労だ。
その理由に、台詞の多さがある。
吹き出しの中に大量にセリフが詰まっているので、そのままのサイズだとゴチャっとしてて読みづらい。
よって、ページを開くたびに拡大しないとセリフが読めないというのは結構多い。
そして間違えて次ページにスライドしてしまうので、また前ページに戻り拡大して読み直そうとしたらまたスライドしてページ移動してしまったりと、地味にイラッと来る。
よって、読む場合はiPhoneではなく、iPadのほうがオススメだ。
そしてまたさらに、安いと言ってもページ数はそこまで多くない上に、1つのエピソードに何冊も刊行されているので、1つのエピソードを追い続けた場合1000円以上掛かることがほとんどだ。よって、冷静に考えたらそこまでお得になった気がしなかったりする。
と、ここまでネガティブキャンペーンのごとくこのアプリのダメなところを強調してしまったが、勿論メリットだって多い。
やっぱり安いというのはそれだけで魅力だ。気に入らなければ途中で切ることもできるし、お試し版として読むのには最適だ。
また、未翻訳本をわざわざ外国から取り寄せて翻訳して読むのよりかはお手軽だし、キャラの表記ゆれや、お固い翻訳も慣れればそこまで疲れることはない。と思う。これは慣れだ。
他にも、出版されている本よりも多くのシリーズが出ているのでアメコミの知識を広めるのにはうってつけだし、翻訳本の解説文で興味をもった本が見つかることもあるので、気になるエピソードをきちんと読めるのも嬉しい要素の1つだ。
だがしかし、やっぱりきちんと翻訳され、ユーザーフレンドリーな解説がある翻訳本のほうが読んでいて面白いし、フルカラーの豪華でド迫力な絵を大きな絵で楽しむことができる。
よって、アメコミの楽しさを追い求めるなら、翻訳本を買ったほうがオススメだ。
今は高いかもしれないが、みんなが買うことで需要が増え、需要が増えるごとにお値段も安くなって、今の半額以下でアメコミが買える可能性だって(根拠はないが)あるはずだ。
今日新品で買う一冊が、近い将来に安くアメコミを買えるようになった原因の一つになるかもしれない。
そんなことを思いつつ、新品を買おう。まだ書店に並んであるのは中古で買うなよ。気持ちはすごくよくわかるけど。