アメコミキャラクター紹介第28回:スポーン
なんとか有言実行。更新だ。
今回紹介するヒーロー「スポーン」は、「イメージ・コミック」という出版社のヒーローだ。
イメージ・コミックは、MARVELやDCに比べてアメコミファンでないと聞いたことない人が大半だと思う。
スポーンの他にも「ウォーキング・デッド」とかが有名だ。
何シリーズも続いている人気作らしいので、海外ドラマとゾンビが好きなら見てみよう。僕はゾンビが怖いので見てない。
スポーンの名前だけを知っている人は20代後半くらいの人には多いのではないだろうか。
本を読んだことなくても古本屋とかの大判コーナーでしょっちゅう100円位で売られているのを見た人は多いと思う。
世界的にヒットした名作(2009年に世界120カ国で1億9000万部 *引用:ウィキペディア)であり、原作者である「トッド・マクファーレン」氏監修のフィギュアは評価が高い。
そもそもフィギュア作ってるのトッド・マクファーレン氏が興した会社だし。
オリジン
「アル・シモンズ」は優秀なCIAの工作員だった。
結婚して嫁さんも貰って順風満帆な人生を歩んできたかと思ったら、魔界の王「マレヴォルギア」に目をつけられ、任務の途中で命を落とすこととなる。
地獄に堕ちたアルは、マレヴォルギアに「現世に蘇らせてやってもいいけど地獄の将校、ヘル・スポーンになれ」と言ってくる。
その要求を承諾し、アルは現世に蘇ることが出来た。
こうして、スポーンは誕生した。
その顔は醜くただれ、本来のアルの顔とはまったく区別がつかない様に変わり果ててしまっていた。
それでも妻のもとに戻ろうとするスポーンは、そこで衝撃の場面を目撃する。
かつての自分の妻はかつての自分の親友と再婚して、しかも5歳になる子供までできていたのだ。
そう、スポーンが蘇ったのは、死んだ日からすでに5年が経過した時代だったのだ。
すべてを失ったと悟ったアルは失意のままホームレスの住処であるラットシティに流れ着く。
そこで、アルは天界からの刺客やら魔界からの刺客やらどこかのマフィアからの刺客やらに襲われ戦い続けることになり、様々な事件に巻き込まれる。
やがて、スポーンは力の使い方を学ぶことになる。
自分を受け入れてくれたホームレスの人々を守るために、自分を陥れたやつをぶっ殺すために、そして自分の身を守るためにスポーンは戦いつづけることになる。
能力
超パワーと工作員時代の武器知識と魔法。
これが、スポーンの能力である。
もともと悪魔に目をつけられるほど優秀な逸材だったため、その能力は相当強い。
わかりやすく言えば仮面ライダー1号になった本郷猛のようなものだ。
中でも特筆すべきは魔法だろう。
基本的に超万能な能力である。
攻撃に使えるのはもちろんのこと、傷を治したり変身したり、挙げ句の果てには死者も蘇らせる事ができる。
まさに万能そのものであり、何でもできるのがスポーンの強さ。
かとおもいきや、テレポートは使うとゲロ吐くほど気分が悪くなるし、変身能力で人間に戻れるかとおもいきや白人にしかなれない(アル・シモンズは黒人)と、結構悪意に満ちた能力制限がある。
また、当初は使用回数制限があり、その使用回数をオーバーするとスポーンは再び魔界に堕ちるとかそんな設定があったが、なんやかんやあって回数は無制限になった。
また、スポーンのコスチュームも強力な武器だ。
スポーンのコスチュームは実は魔界の生物であり、スポーンの身を守る防具にも、攻撃のための武器にもなる頼れる存在だ。
おもしろいけどおすすめかと言われると悩む
スポーンは結構というか凄くおもしろい。
しかし、おすすめなの?と聞かれると正直首をひねる。
というのも、翻訳版が途中でストップしてしまい、これからって時に続きが出てないのだ。
日本の漫画で例えるなら度胸星がこれからって時に打ち切り食らったようなものだ。
また、絵柄も人を選ぶかもしれない。
トッド・マクファーレン氏のイラストは非常にかっこ良く、まさにアメコミと言わんばかりの迫力の絵だ。
人生初めて読んだアメコミということもあり、アメコミの絵柄のデフォ=トッド・マクファーレンという構図が僕の中では出来上がっている。
しかし、人によってはくどさを感じるのではないかと思う。
昔小学生の頃初めて読んだ時は目がほとんど白黒に慣れてたせいか読んでてすごい目がつかれた。
色と描き込みの暴力とでも言えば良いのだろうか。とにかくすごい。
まあ幸か不幸か今では入手手段が古本くらいしか無いので立ち読みで実際にどんなものか確かめることもできるし、子供の頃ならいざしらずアメコミで少しフルカラーになれた今となっちゃあ当時のような感覚にはあまり陥らなかった。
…まあそれでも少し疲れたけどね。
実際にコミックを買って確かめてほしい。
おすすめコミック
スポーンは、他にもいろいろな作品がある。
アル・シモンズ以外のスポーンになった人の話を描く「カース・オブ・スポーン」や、スポーンの宿敵でもある悪役が主役の「ヴァイオレーター」などなど。
こちらはスポーンを読んでから見たほうが良いかもしれない。
他にも、DCとのコラボでバットマンと共演したこともある。
そこではバットマンがスポーンの脳天にバッタラン(バットマンの武器の一つ。手裏剣のようなもの)を投げつけるなど様々なことをしているぞ。
いずれにせよ新品で手に入ることはおそらく無いので通販もしくは最寄りの古本屋で探してみよう。