オススメアメコミ紹介第16回:デッドプール/パニッシャー:キルズ・マーベル・ユニバース
というわけで第三回、デップー特集だ。
第二回じゃなくて?と思うかもしれないが、第一回は結構前に紹介してた。
コレ書くまで完全に忘れてた。
やはり見切り発車はダメだな。
よって、今回紹介する三冊目の本は「デッドプール/パニッシャー:キルズ・マーベル・ユニバース」だ。
なんともインパクトの有る表紙だ
なお、帯に書かれたキャッチコピーは
何でもアリかよ!?そうだよ!!
という、実にこの本をうまく表しているものだった。
大まかなストーリー
ある日、ファンタスティック・フォーがデッドプールに惨殺された。
犯人はデッドプールだった。
なぜこのような凶行に及んだか、それは少し前に遡る。
精神科医に化けたヴィランに頭の中を引っ掻き回されたデッドプールは、何かに目覚めてしまった。
その結果、普段語りかけていた吹き出しが消滅し、新たな吹き出しが誕生する。
ここから、デッドプールの凶行は始まった。
精神病院にいる人間全てを皆殺しにしたあと、デッドプールは各地を渡り歩き、ヒーロー・ヴィランを問わず皆殺しにしていった。
このページの犠牲者はいつも燃えてるけど焼け死んでいるゴーストライダー、電線に引掛ってるドクター・ドゥーム、そしてガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにも出演してたハワード・ダックの三人。
さらには、もっと様々なヒーロー・ヴィランを殺していき、スパイダーマンまで射殺した。
事態を重く見たアベンジャーズはアベンジャーズ・タワーにて緊急会議を開くも、すでに殺されていたアントマンのピム粒子を使い爆破テロを敢行、キャプテン・アメリカやアイアンマンといったアベンジャーズの中核メンバーが登場してわずか数ページで死亡する。
爆発に耐えることのできたルーク・ケイジやソーもこの後あの手この手で殺される。
この後も、ブチ切れたハルクやベノム、グリーンゴブリン、X-MEN、マグニートといった有名所のヒーローやヴィランも皆殺しにし、さらにはお子様ヒーローチームのパワーパックまで容赦なく殺害(流石に殺害描写はないけど)。
そんな非道の限りを尽くすデッドプールに対し、一人のヴィランが立ち上がった。
タスクマスターである。
タスキーが手にしているのはパワーパックのコスチュームの残骸。
殺されたヒーローの遺族たちが財産をかき集め、タスクマスターにデッドプール殺害を依頼したのだ。
タスクマスターが捜査を続ける間にも、デッドプールのヒーロー殺しはとどまることを知らず、ついに最終段階へと突入した。
尺の都合からか、とある手段を用いて在庫一掃処分に乗り出すデッドプール。
果たしてタスクマスターはデッドプールを食い止めることが出来るのか。
なぜデッドプールはこのような凶事に及んだのか。
それはコミックを買って確かめよう。
感想
面白いことは面白いけど、同時収録されている「パニッシャー:キルズ・マーベル・ユニバース」のほうが面白いな。というのが本音。
こちらはデッドプールではなく、パニッシャーがただひたすら手段を選ばず地球上のヒーローやヴィランを皆殺しにしていくというお話。
分かりやすくいえば今作の原作みたいなものだ。
こっちはある意味パニッシャーに共感できるしオチがなんとも言えない切ない感じになっているのでキレイにまとまっている。
こちらはできるだけネタバレ無しで読んでほしいな。
というわけで説明はここまでにしておこう。
コメディを期待している人ならば、多くの人は「この本はイマイチだったなー」という感想が来ると思う。
誤解しないで欲しいが、この作品がつまらないというわけではない。
ただ、少し人を選ぶのだ。
ちょっと通ぶった言い回しになるが、いろいろアメコミ読んでマーベルの知識を深めて読むと、この本は面白く感じると思う。
なぜなら、アメコミを全く知らない人がコレ読んでもボロクズのように死んでいくヒーローやヴィランを見てもなんの感慨もわかないからだ。
非常に不謹慎な例だが、あなたが大好きな作家やスポーツ選手が死んだニュースと、あまり知らない作家やスポーツ選手死んだニュースで流れると、どちらがショックがでかいだろうか。
つまりはそういうことだ。
上記したとおり、デッドプールのコメディが読みたいなら他の作品を選んだほうがオススメだ。