オススメアメコミ紹介第6回:HITMAN
本当はGWに東京旅行行った話をしようと企画してたんだ。
ブリスターコミックスや高円寺のアメコミ喫茶の紹介をしようという計画をねっていた。
しかし、当日なんやかんやあって高円寺には行けず、原宿の人混みに酔い、友達と遊んで充実した休みを過ごしました。
ブリスターも行きそびれたが、タンタンショップにはいけた。
また東京行った時はこんどこそ訪ねよう。
それはそうと、今回は「HITMAN」の紹介だ。
こういう構図大好き。ちなみにこの青い人はスーパーマンの宿敵の「ロボ」。今作では酷い目に遭う
今まで過去記事で少し触れていたが、マンガ自体の紹介をしていないことに今更気づいた。
僕は馬鹿だ。
ストーリー
主人公、「トミー・モナハン」は、善人を殺さないというこだわりを持っているゴッサム・シティ在住の悪党専門の殺し屋だ。
悪党であればマフィアだろうがスーパーパワーを持ったヴィランだろうが、金次第でなんでも引き受ける。
そして、仕事で得た金は引退後の貯金にあてるついでに野球賭博につぎ込み、挙句ほとんどが消えていく。
そんな彼は、今日も殺しに勤しみ、仕事のない日は行きつけのバーで殺し屋仲間とポーカーや与太話に花を咲かす日々を送る。
というお話だ。
全体的にコメディチックなお話だが、結構グロ要素は多め。
銃で腕は吹っ飛び脳みそを撒き散らし、名もなきマフィアは紙のように死んでいく。
しかし、そういった暴力描写に嫌悪感を感じないのであれば、読んで非常にドはまりする可能性は高い。
トミー・モナハンと仲間たち
トミー、モナハンは、普通の人間だった。
ある日、仕事中に化け物に襲われた時にモナハンは、瞳が奇妙な色になった代償に読心能力と透視能力を取得した。
その力のおかげで、手からビームを出すような能力者相手でも互角以上に渡り合えるし、確実に成果を出していた。
また、その力をフルに活用し、覗きやナンパにも利用している。
ヒーローじゃないから悪用しても問題はない。誰だってそーする。キャットウーマンの乳も覗いてた。
しかし、仲間とのポーカーには使わない。
矛盾しているかもしれないが、コレが彼なりのこだわりというか、美学である。
また、モナハンの友人たちもやはり殺し屋だ。
相棒の「ナット」
クールでスタイリッシュな「リンゴ」
アホの「ハッケン」
そんなメンバーとアホな話をしたり、ポーカーをしたり、野球をやったりと、殺しの合間にある日常を満喫し、酒を汲みかわす。
彼らは世界の終わりが近づいていても、行きつけの酒場で酒を飲み、昔話をしたりする。
なお、世界の危機はスーパーマンたちが何とかしてくれた。
コメディ、そしてハードボイルド
HITMANは、基本コメディだが、笑える話ばかりではない。
中には、ハードボイルドな話もあったり、やるせない話もあったり、実にバラエティ豊かな内容となっている。
ヒーローは生き返ることが多いが、彼らはヒーローではない。ココらへんは読んでてかなりしんみりした。
そして、そんな世界を彩っているのが、強烈なキャラクターだ。
トミー、モナハンをはじめ、登場人物はインパクトが凄いキャラが多い。
殺し屋仲間はみんな一癖も二癖もある連中ばかりだし、三流ヒーローチーム、セクション8 ともよくつるんでいる。
敵対するマフィアには片方が死んでいるシャム双生児や「マンコ」という名の早撃ちガンマン、地獄の世界からモナハンを従えようとやってくる悪魔など、とにかく一度見たら忘れ無さそうな悪党が目白押しである。
また、ゲストキャラも超メジャー級だ。
まず、誰もが知っているDC界の大物ヒーロー、バットマンだ。
同じくゴッサムで活躍している彼はモナハンのことも当然調べており、目をつけている。
そして、ゲロを吐きかけられる。
他にも、宇宙の守護者でもある「グリーン・ランタン」も出てくる。
こちらも映画化するくらい有名なヒーローだ。なお、映画の評判はあまり良くない。
ぼろっかすに叩かれる宇宙の守護者。なお、彼は五代目グリーン・ランタン
ヴィラン側のゲストもやはり豪華だ。
ジョーカーも出てくるし目をつけられる。
しかし、やはりなんといっても「ロボ」が一番の見所だ。
宇宙の賞金稼ぎであり無法者であるロボは、スーパーマンと互角の戦闘力を有している上にほぼ不死身に近い生命力を持つ。
そんなロボをやかましいからという理由で喧嘩を売り、目玉を銃でぶちぬく。
スーパーマンもバットマンも出てこない状況で、モナハンは勝利をおさめる。
どうやって勝利したか、それは本編を購入して確かめよう。
普通は「まぁいい」で済むレベルではない。
超おすすめ
HITMANはこのブログで今までおすすめした中でも、特にオススメできる一冊だ。
初めて見る人でもすんなりと入り込めるし、比較的手に入りやすい。
そして何より面白い。
笑いありハードボイルドありのHITMANは、アメコミに慣れていない人でも楽しめる面白さとボリュームであり、アメコミ入門としては申し分ない一冊となっている。
毎回このフレーズ言ってる気がするな。
なお、現在2巻まで発売されており、3巻はまだ出ていない。
出して欲しいが続報もなく、続きはもう少し待たなければならなさそうだ。
ちなみに、出版社はエンターブレインである。
少プロやヴィレッジブックスではないので気をつけよう。
頼む、3巻を出してくれ!4巻も!