アメコミキャラクター紹介第27回:パワーパック
まさかファンタスティック・4より先にこっちを紹介することになるとは思わなかった…。
というわけで5ヶ月ぶりのアメコミキャラクター紹介はヒーローチームでの紹介だ。
今回紹介するヒーローチームは最年少のお子様チーム「パワーパック」だ。
長男で優等生な「アレックス」(右上)
長女で文学少女な「ジュリー」(左上)
次男でやんちゃ坊主な「ジャック」(右下)
次女でぬいぐるみが好きな「ケイティ」(左下)
の四人で構成されている(リード・リチャーズの子供でもあるフランクリン・リチャーズも名誉メンバーとして加わっているけど)。
ちなみに、長男のアレックスくんは12歳、次女のケイティちゃんはなんと5歳だ。
しかし作品そのものの歴史はやや古く、1980年代に誕生しているぞ。
なお、今回の紹介はリメイク版、つまり本来のマーベルユニバースの並行世界での彼らを基に紹介している。
だけどほとんど違いはないので気にしないで欲しい。
オリジン
なんやかんやあって悪い宇宙人に襲われた4人を助けたのは、「エールファイア」という白馬のような宇宙人だった。
しかし、4人をかばう際に致命傷を負い、その生命はまさに風前の灯火となってしまう。
更に、悪い宇宙人は4人の両親を誘拐しており、このままでは地球も両親も大変なことになってしまう。
そんなわけでエールファイアは自分の持つ重力、速度、密度、勢力の4つのパワーを4人にそれぞれ1つずつ分け与えることにした。
アレックスには重力、ジュリーには速度、ジャックには密度、ケイティには勢力が受け継がれ、4人は悪と立ち向かうことになる。
これが、パワーパック結成の瞬間である。
能力
能力紹介も兼ねて、4人をもう少し詳しく説明しよう。
アレックス(ヒーローネーム:ゼロ-G)
四人兄弟の長男だ。
そんじょそこらの12歳の子供よりもしっかりした少年であり、優等生。
能力は重力操作。
物質の重力をなくして持ち上げたり、自身の重力を重くして相手を叩き潰したり、逆向きに重力を操り武装解除させたりと、使い勝手が非常に良い。
ジュリー(ヒーローネーム:ライトスピード)
4人兄弟の長女。
読書好きな文学少女で、作文の成績が良い。
妹や弟の面倒もきちんと見る良い子だが、ジュリーもジュリーで歳の割には大人びた性格をしている。
能力は速度。
念じるだけで光速移動が可能であり、空中飛行も可能。
虹を引いて飛び回る園様は非常にメルヘンチックだ。
ジャック(ヒーローネーム:マス・マスター)
次男だ。
長男長女とは違い、年齢相応のそばかすが似合うヤンチャ小僧だ。
運動神経が良く、スポーツ大好きなワンパク坊主でもある。
能力は密度変化。
自分の密度を自在に操ることができ、気体状になることができる他、逆に密度を高くして縮小、硬化することも可能だ。
そのため、潜入するのに適している。
ケイティ(ヒーローネーム:エナジャイザー)
次女。
人形が好きな五歳児。ジャックと同じく年相応な子だ。かわいい。
しかし能力は非常に危険だ。
そんな危険な能力とは、勢力。
エネルギーの吸収と放射の能力であり、あらゆる物質からエネルギーを吸収し、それはエネルギーブラストとして放つことができる。
吸収できるものは敵の攻撃だろうがドアだろうが床だろうが卵の殻だろうがなんでも構わない。
その火力はチーム1だ。
以上、パワーパックの能力の簡単な説明だ。
ちなみに、コスチュームは様々な言語を翻訳したり自動修復したりと結構便利機能が満載だったりする。
そんなすごい能力を持っている彼らだが、弱点はやっぱり子供だということだろうか。
夜中にこっそり屋上で遊んでいたことがバレて外出禁止になって戦いに参加できなかったりもする。
おすすめコミック
今のところ「パワーパック:デイ・ワン」一冊しか出てない。
しかし、ヒジョーにおすすめだ。
上で紹介したオリジン話が収録されてる他、昔連載されてたパワーパックのショートストーリーも収録されてて、そのストーリーが非常に科学的でおもしろい。
他にも、アベンジャーズとの共闘が描かれた物語もあって、凄くバラエティ豊かにな一冊だぞ。
アメコミを読んだことのない人でも「ん?なんか日本の漫画っぽい絵柄だな」と思った人は多いのではないだろうか。
そう、今回収録されている作品は、日本人のアーティストさんが作画を担当している。
「グリヒル」というペンネームで活躍していらっしゃるアーティストさんで、一人ではなく、コンビで仕事をしている。
2005年頃からアメコミのお仕事を始めており、パワーパックの他にもいろいろと描いている。
可愛らしい絵が特徴で、アメコミのリアルなマッチョとかの絵が少し苦手なんだという方は、是非本作を読んでみることをおすすめする。
個人的に大ファンです。
内容も良い意味で子供向けなので、ヒーローの葛藤やら対立やらもない。おかげでスイスイっと言った感じで読めるぞ。