オススメアメコミ紹介第10回:スコット・ピルグリム
思いの外オススメアメコミを紹介していなかったようで、まだ十回目だ。
しかも、そんな記念すべき十回目は正確に言えばアメコミではない。
今回紹介する漫画「スコット・ピルグリム」は、カナダの作家さんである「ブライアン・リー・オマリー」氏が描いた漫画だ。
しかも、氏は日本のゲームやアニメ、漫画に影響を受けたと言っており、アメコミに詳しくない人が一般的にイメージするアメコミとはやたらかけ離れている。
だが、出版元がアメリカらしいしまあアメコミということで。
ポップなイラストが印象的
ちなみに、ジャンルは一応ラブコメだ。
しかし、我々が少年ジャンプやマガジンで読むようなラブコメとは結構価値観が違っている。
あらすじ
主人公「スコット・ピルグリム」は、23歳でアマチュアバンドのベーシストをやっている無職という、どこにでも居るような青年だった。
そんなある日、スコットは最近付き合い始めたばかりの17歳の中国系の彼女を連れてくる。
彼女にバンドの仲間に紹介しつつ、演奏を聞かせた結果、彼女はバンドにすっかり虜になり、更にラブラブになる。
バンド名:セックス・ボボ=ォム
このまま順風満帆に行くかと思いきや、全くそんなことはない。
ある日、スコットは夢の中で美女に出会う。
そして、その夢の中に出てきた美女そっくりの女の子「ラモーナ」が現実に現れ、一目惚れする。
果たしてスコットの恋の行方やいかに。
というのが物語の導入だ。
一見、なんのこっちゃないただの恋愛青春物語に見えなくもない。
しかし、途中から何故か事態がおかしなことになっていく。
日本のラブコメ漫画の主人公とは一味違ったスコットは、すぐさまアプローチを仕掛け、親密になる。
そして、今付き合っている彼女をあっさりフる。
日本よ!これがラブコメ漫画だ!というフレーズが浮かんだ。
大学卒業しても無職でバンドやってる男がバンドにハマった10代の彼女を作ったかとおもいきやあっさり捨てる。
こう書くと嫌にリアルな感じがする。
しかし、世の中そんなに甘くはない。
ある日スコットに、邪悪な元カレその1がライブ中に襲い掛かってくる。
魔力を使い、仲間を召喚してくる元カレ1号を何とか撃退したスコット。
その後、ラモーナの口からとんでもない事実が告げられる。
こうして、スコットと邪悪な元カレ軍団の戦いが始まった。
と、ここまでがあらすじだが、途中からおかしなことになっていることにお気づきだろう。
邪悪な元カレ軍団って何?それ以前になんで魔力とか召喚とかってキーワードが出てくるの?
そんなツッコミどころ満載のストーリーが挟まれるが、これはまだまだほんの序の口だ。
フラレた17歳元カノが武器を持ってラモーナに襲いかかってくるし、超能力とか普通に出てくるし、倒した元カレは何故か所持金やアイテムを残して消滅する。
挙句の果てにはなぜか1UPまででてくる。
ちなみに取らなかったらアイテムは自然消滅する。
そしてさらに、この事態について作品内では特になんの説明もない。
普通に魔力とか超能力とかアイテムドロップとかが受け入れられているし、元カレが消滅しても特に原因は説明されない。
ちなみに、主人公は普通に腕っ節が強い。
その後も「漫画に理屈なんかいらないんだよ」と言わんばかりに不条理な展開、バトルが繰り広げられていく。
事の顛末はどうなるか?それはコミックを買って確かめよう。
感想
感想だが、面白い。
主人公はダメ人間なことはダメ人間だが、不快ってわけではないし、他のキャラクターも魅力的だ。
作画もシンプルだけどどこか色気を感じさせてくれるし、女の子は軒並みかわいい。
個人的にはラモーナより17歳元カノのほうが可愛く感じる。
また、作中のゲームっぽい描写も個人的には大好きだ。
ストーリーのカオス感をさらに引き立たせているッて感じだ。
少し盛り込み過ぎじゃないかなと思わなくもないけど。
で、アメコミ共通の悩みであるお値段だが、例に漏れずこちらもやはり2000円ほどする。
しかし、この本は1巻のページ数が非常に分厚い。
300ページ以上のビッグボリュームであり、読みごたえは抜群だ。
ちなみに、ヴィレッジブックス様から出版されている。
新品も漫画専門店なら割と見かける。
アメコミのヒーローには興味ないけど海外のラブコメってどんなものか知りたい人、日本のゲームや漫画が大好きな人には非常におすすめできる作品だ。
ちなみに全三巻で完結している。
様々なメディアミックス
このスコット・ピルグリム、なんと実写映画の他にもゲームにもなっている。
実写映画の方は2010年に公開されており、随所に原作再現がなされている。
作品の評価は割と良いが、北米では興業は失敗したそうだ。
ゲームのほうだが、こちらは「SCOTT PILGRIM VS. THE WORLD: THE GAME」というタイトルで、PS3とXBOX360のソフトとなっているアクションゲームだ。
なお、the worldは1巻の副題である。
実際にプレイしたこと無いからトレイラーを見た率直な感想を言おう。
これくにおくんシリーズのダウンタウン熱血物語じゃ…。
しかし、良く考えたらそもそも原作がゲームや漫画のパロ多めだったし、そういうコンセプトなんだろうな。
動画を見る限り、見たような動きがあったりあからさまな任天堂パロディがあったりと、ゲームファンは思わずニヤリな要素が満載そうなゲームだ。
そして何よりドットが素晴らしい!クールだ。最高だ。
僕は古い人間なので3Dよりもドットの方が好きな人間だ。
だからこそこういうドットのゲームはすごく好みだ。
やりたくなってきたじゃないか。
Steamで配信されないかな。
オススメアメコミ紹介番外編第二回:風が吹くとき
漫画、「はだしのゲン」を読み、心に爪あとが残った人は恐らく多いだろう。
小学校や中学校の図書室には、漫画コーナーがあったと思う。
「学校で漫画が読める!やったね!」
と、そんなことを思いながらはだしのゲンを多くの子供は手にする。
最初のうちは家族が戦時中で理不尽な目にあいつつも、家族揃って頑張っていく家族ドラマが展開され、次はどうなるんだろうとグイグイ引きこまれていく。
そこで1巻のラストシーンを見て、あの地獄絵図のページを見ることになる。
ショッキングな光景を目の当たりにしながらも、気になるところで1巻が終わり、父ちゃんや姉ちゃん、弟は助かるのかと次を手に取る。
結局救いなんてなく、憂鬱な気分で3時間目もしくは5時間目を受けなければならない。
こんなトラウマがある人は多いことだろう。
今回紹介する作品もだいたいそんな感じだ。
「風が吹くとき」だ。
凄く仲の良さそうな夫婦と凄く不穏な背景が特徴
厳密に言えば、これはアメコミではない。
イギリスの作家、「レイモンド・ブリッグズ」氏による漫画であり、絵本のような感覚で読める作品だ。
しかし、絵本のような内容だが、はだしのゲンと同じく、中身は子供が読んだらトラウマ必至な作品だ。
僕もこれ読んで凄く落ち込んだ。
もう読むこともないだろうと思ったら10年以上の時を越え、僕の目の前に100円という超激安価格で姿を表したので、昔を懐かしむつもりで書いた。
丁度8月。平和登校日のあの日を思い出して書こう。
ぶっちゃけ忘れたままのほうが良かったってなったけど。
始める前に念の為に前置きをしておこう。
別に僕はこの記事を通して核保有がどーのこーのだの戦争はいけないこと云々なんて書くつもりは毛頭ないし、そんな意図やメッセージが込められた記事ではない。
ただ単に作品紹介をしつつ昔を懐かしんでいるだけだ。
あらすじ
時は戦争のまっただ中。
イギリスの片田舎に、ジムとヒルダという、とある老夫婦が住んでいた。
二人は年金暮らしの年寄りであり、慎ましくも穏やかで、そこそこ幸せに暮らしていた。
のんびりとした二人だったが、世界は反比例するかの如くものすごい速さで情勢が悪くなっていき、核が投下される可能性も出てきた。
そのことを重く見た国は、各家庭に核シェルターの作り方などや対処法を書いたパンフレットをおくるのだが、イギリス人得意のジョークか?と思うほど粗末な対処法だった。
それでもジムは疑うこと無くそのマニュアル通りにシェルターを作り、核に備える。
「素人がそんな簡単にシェルター作れるのか?」とこの文面では思うかもしれないが、作れたのだ。
そしてある日、運命の日はやってきた。
「3分後に敵国の核ミサイルがやってくる」とラジオで放送が流れる。三分後て…。
ジムはオーブンをほったらかしに出来ないというヒルダを引っ張り、何とかシェルターに潜り込む。
そして、核がイギリスに着弾した。
ちなみに、ラスト2コマで二人がやたら狭そうな隙間に入っているのがわかると思う。これがシェルターだ。
資材はクッションと家のドア。
なお、資材はすべてイギリス当局が配布したパンフレットどおりである。
田舎は、一瞬で真っ白になり、廃墟と化した。
運良く生き延びたジム夫妻は、国からの救助や支援を待ち、普段通りの生活を始める。
もうあらすじどころか前半部分全て語ってしまったが、これが風が吹くときのストーリーの主なあらすじだ。
ちょっとしたネタバレと感想
遠回しに「助からないから諦めろ」といってるようにしか見えない国からのパンフレット。
核にはほぼ役に立たないシェルター。
ミサイル炸裂後すぐに表に出て生活をするジム夫妻。
このことから、はだしのゲン程度でしか核の知識がない人でもわかると思うが、この二人は助からない。
しかし、作中でははだしのゲンのような恐ろしい描写は殆ど無い。
気分が悪くなったり血を吐いたり髪の毛がごっそり抜ける程度であり、人骨や死体が出てくることは作中で一切ない。
ただ淡々と二人の生活が描かれているだけだ。
エンディングでは、弱り切った二人が眠るところでこの話が終わり、グロ描写はついに出てこなかったが、それが逆に怖い。
いっそ無残な死体が出てきたほうが安心するくらい淡々と、静かに、穏やかに死に向かって物語は進められていく。
もっと取り乱してくれ、恐怖してくれ、自分の置かれている立場を理解してくれ。
そんなやるせない気持ちがゲロを吐くような感じで沸き上がってくる。
しかし、物語は淡々と、この二人が弱っていきながらも他愛無い会話をし続けているところを描写し続ける。
そして、最期まで喧嘩をすること無く、そして仲良く眠りに落ちる。
読み終わったあと、なんとも言えない気分になる。
悲しいような怖いような。
胸に穴が開く気分といえばわかるだろうか。あんな感じだ。
面白かったけどもう読みたくない
風を吹くときは面白いけど、もう読みたくない。
そんな作品だ。
今下書きを読み返している最中なのだが、もうこれだけでなんとも言えない気分になるのでもうこの本は恐らく本棚の奥深くに封印する。
売るか捨てるかすればいいじゃんと思うかもしれないが、それはしたくない。
そんな複雑な一冊だ。
なお、この作品はアニメ化もしている。
もちろんハッピーエンドになんかなるはずがないのでご視聴は自己責任で。
他にも調べてみると、若りし頃のジムが主役の「ジェントルマン・ジム」という作品もあるらしいが、正直読むと落ち込みそうだから読まない。
兎にも角にも、この記事は書いていると落ち込んでいる時のほうが多かった。
だが作品は面白いというか考えさせられる内容なので、少し憂鬱な気分になりたい人はどうぞ。
余談だが、雪だるまが主人公の絵本「スノーマン」の作者も同じレイモンド・ブリッグズ氏であり、こちらは子どもと雪だるまの心あたたまるお話だ。
面白いのでこちらは大人から子供にまで誰にでもおすすめできるぞ。
現状のようなもの
まさかの熱射病+胃腸がちょっと弱まってしまい、完全ダウンです。
よって、今週更新が金曜日のみになります
おやすみなさい
アメコミキャラクター紹介第26回:キック・アス
久しぶりすぎて何回目か忘れてた。
「もしも今この瞬間学校にテロリストが侵入してきたら」
「もし自分が異世界に召喚されたら」
「もし自分が楽器うまくて学園祭でバンドやったら」
「もし自分がヒーローだったら」
多感な時期で人よりも少しアニメや漫画が好きな人は、人生で二、三回程(あるいはもっとかも)こんなことを考える。
しかし、現実とは非常に親切であり、厳しい。
空から女の子が降って来ることはマンションや学校やビルの下にでもいない限り可能性は限りなく0であり、ドラゴンボールを探さない限り1日でプロ並みの腕前を身につけることは出来ない。
世の中そんなに理不尽が起きることはなく、栄光は努力をしなければ掴み取れないようになっているのだ。
しかし、自分から行動をすれば、非日常的な世界へ行ける可能性もあるし、ヒーローになれる可能性もあるのだ。
今回紹介するヒーローは、ある意味我々が最も親しみやすいヒーローといえるかもしれない。
というわけで、今回紹介するのは「キック・アス」だ。
キック・アスはアイコン・コミックスという出版社のヒーローだが、MARVELの子会社ということでMARVELヒーローとしてカテゴリーに入れているぞ。
オリジン
少年「デイヴ・リズースキー」は、クラスに一人か二人はいるようなオタクだった。
半端にオタクで、これといった特徴もない上にとりえもない、どこにでも居るような平凡なギーク少年だ。
ギーク特有の淀んだ目をしている主人公。
そんな彼にも、惚れた女はいる。
しかし、相手にされてないどころか嫌われていた。
3時間うろつけるガッツがある主人公。
このとおり、どこにでも居るややストーカー気質のある粘着質ギークボーイな彼だが、ある日、こんな日常とおさらばすべくネット注文でコスチュームを購入し、ヒーロー活動を開始する。
もちろんコスチュームはただの服であり、着用者本人もパワー、スピード、持続力、成長性などなどすべてC(人間と同じ)だし、空を飛べるわけでもないのでボコボコにされる。
それでも武器を持ち、大暴れして、死に物狂いで戦って、なんとか勝利を収め、暴漢から一人の人間を救った。
その様子を誰かが動画に撮り、youtubeにアップロードしたことからテレビでも取り上げられ、彼は一躍有名になる。
こうして彼は、ヒーローになった。
こうしてデイブはキック・アスになった。
能力
無い。
本当になにもないのだ。
スパイダーマンのように蜘蛛に噛まれたわけでもなければ、バットマンのように頭が良く金持ちでもない。
スーパーマンのように他の惑星で生まれたわけでもければキャプテン・アメリカのように高潔な正義感も身体能力もない。
ホークアイのように特別な訓練をしているわけでもなければロールシャッハのように人間離れした精神力があるわけでもない。
当記事に載っけてる画像を見れば分かる通り、彼はなんの才能もなければ顔が良いわけでもない、ただのキモがられてるギーク学生だ。
一応武器は持っているがただの棒であり、ドラクエで言えばひのきのぼうを二刀流装備しているようなものであり、どうのつるぎ以下の攻撃力だ。
つまり、弱い。
よって、基本的な戦い方は素手の相手に武器で殴りかかったり、不意打ちでぶちのめしたりといったおよそヒーローらしくない戦い方が主になる。
真正面から闘うとこうなる。この後何とか勝ったけど。
「そんな雑魚がヒーローとしてやっていけるのか」と聞かれたら、なんとかやっていけている。
ボコられ、生傷を作りつつもヒーローとして悪党をぶん殴り、名前のとおりケツを蹴りあげている彼は、世の中をほんの少しだけでも良くしようと頑張っているので、少なくともヒーローを名乗る資格は十分にあるのだ。
もし、あなたがヒーローを目指すのだったら、とにかく努力し、行動し続けることが肝心になる。
「ならないかなー」ではなく「なるんだ」という意志を持って、頑張り続けよう。
それが一年も二年も続けば、きっと最初に比べて大きな変化が訪れているはずだから。
しかし、現代社会でヒーローを目指すのなら、↓こういったことも覚悟しておこう。
ヒーローも楽じゃない。給料0だし。
ヒット・ガール
キック・アスの紹介をするなら、そのサイドキック(相棒)である「ヒット・ガール」も紹介しなければなるまい。
ヒットガールは、父親に戦闘技術を叩きこまれ、10歳にして暗殺術の達人となった少女だ。
なんでそんなことになったかは、ここで説明すると原作の楽しみが奪われるので割愛する。
「もし、あなたがヒーローを目指すのだったら、とにかく努力し、行動し続けることが肝心になる。」
と上記したが、努力せずに行動した結果がキック・アスなら、努力し、行動し続けた結果が、ヒット・ガールである。
その戦闘力はティーンの女性とは思えないほど強い上に、容赦がない。
基本的にアメコミのヒーローは不殺が信条の者がほとんどだが、ヒット・ガールは容赦なく殺す。
なさけむよう!
当然キック・アスよりも戦闘面では比較にならないほど大活躍。
そんな少女がキック・アスとどう関わるのか。それはコミックスで確かめよう。
なお、ヒット・ガール主役の単行本も絶賛発売中だが、キック・アスを最初に読んでから読むのがオススメだ。
映画とコミック
この作品は面白い。
面白いが、ハッピーエンドを期待している人にはそこまでオススメできない。
この作品は、オタクがはしゃいでえらい目にあって、挙句に散々な目に遭うようなストーリーであり、エンディングも読んでて少し虚しい。
やはりアベンジャーズのようなヒーローというのはそう簡単になれるものじゃないということだ。
ハッピーエンドを求めるなら映画版だ。
まだこっちのほうが救いがあるし、ヒット・ガール役の女の子が凄く可愛い。
映画の評価も高く、見てソンはないと思うのでぜひお暇な時間にどうぞ。
電子書籍でアメコミを読もう!
電子書籍については、今更説明する必要もないだろう。
パソコンやタブレットで読むことの出来る本だ。
そのメリットは、収納する必要がないので片付けの必要がないことと本棚をパンクさせる必要がないこと、そして値段の安さが挙げられる。
個人的にはあのパラパラとめくる感触が好きだし、データではなく実物で持っておきたいという古い思考の人間なのでそこまで好きではない。
しかし、やはり電子書籍の様々なメリットは魅力であり、読めればいいんだって場合は電子書籍一択である。
というわけで、今回は電子書籍でアメコミを読む方法を紹介する。
まずは、翻訳版アメコミからだ。
スマホやタブレットで読みたいなら、以前紹介した「MARVELグローバルコミック」が好ましい。
詳しくは↓で。
これならアプリを入れてお金を払うだけなので特に難しい操作は必要ない。
「タブレットは持ってないし、スマホも持ってない」という人には、「Yahoo!ブックストア」がオススメだ。
ここならMARVELグローバルコミックと同じものがパソコンで買うことが出来る。
しかし、購入方法はスマホやタブレットとは若干異なるので要注意だ。
で、この買い方だが、個人的に言えばやっぱりおすすめできない。
電子書籍だからというわけではない。
問題は翻訳だ。
MARVELグローバルコミックと同じ。それすなわち翻訳が少しおかしいということだ。
きちんと意味は通じるし、わかることはわかるのだが、いかにも機械で翻訳しました的な感じがして、どうも好きになれない。
http://bookstore.yahoo.co.jp/shoshi-387941/より。お気に召すままのファンタジーって何?
よって、相当に人を選ぶ。
英語がわからない人にとって翻訳の良し悪しは面白さに大きく影響する。
例えば義勇軍(A Volunteer army)をボランティア軍と訳したら、首を傾げる人も多いだろう。
翻訳と言うのはただ訳せば良いというわけではないのだ。
これ以上は英語に関して全く詳しくないので余計なことは言わないし言えない。
まっとうに翻訳されたものを読みたいのであれば、一度紙媒体で出版されたものが電子書籍化されたものを読むのが好ましい。
といいたいところだが、現状その方法はない。
あるにはあるが、自分で自炊(自分でスキャンしてデータ化すること)するくらいであり、手間がかかる。
そもそも本持ってるならわざわざ電子書籍にしなくても読める。
データを残して本を処分するときくらいしか意味が無いので、そこまでメリットは感じられない。
そこで、現在ではなく、将来に目を向けてみよう。
アマゾンで発売されている翻訳アメコミのページの右下を見ると、
このタイトルのKindle化をご希望の場合、こちらをクリックしてください。
という表記があると思う。
これは、そのままの意味であり、アマゾンで電子書籍版の販売をリクエストするためのボタンだ。
これをクリックすれば、電子書籍で読みたいという思いが伝わり、もしかしたら将来電子書籍化するかもしれないというものだ。
正直道のりはかなり激しく、可能性はほぼ0%かもしれない。
しかし、やらなければ確実な0だとシンイチもいっている。
というわけで、将来に向けてリクエストをしておこう。
翻訳されたアメコミを電子書籍で読むのは難しいが、されていないアメコミなら、比較的手に入りやすい。
ほんのちょっとの知識さえあれば、簡単に手に入る。
今回は、そんな方法の一つを紹介しよう。別の方法は記事数を水増ししたいし説明するとさらに長くなりそうなので今回は割愛する。
一番馴染みが深い方法は、amazonで購入することだ。
アマゾンで上の検索バーの中の「Kindleストア」を選び、読みたい本のタイトルを探す。
ここで注意したいのは検索ワードだ。
原書なのでもちろんカタカナやひらがな表記では駄目だ。
アイアンマンならiron manと入力しなければいけない。
ちなみにironmanではなくiron manと入力しなければ全く関係ない本ばかり出てくるぞ。
例えば、キャプテン・アメリカの原書が読みたい場合は↓こうするわけだ
そうすると、Kindleで読めるキャプテン・アメリカの原書がズラリと並ぶので、興味のあるものを購入しよう。
もちろんだが、読めるのはKindle化したものだけであり、全部読めるわけではないということも留意しておこう。
購入方法だが、amazonが優しく教えてくれるし書くの疲れてきたのでここでは割愛する。
以上が、電子書籍で読む方法だ。
また別の機会にもっとたくさんの原書が読める方法を紹介しようかなとは思っているが、基本的に僕がおすすめするのは翻訳された本を買うことだ。
確かにお値段は高めだが、プロの人が翻訳しているし、細かい説明が書かれている小冊子も付いているので実にユーザーフレンドリーだからだ。
個人的には紙媒体の方が好きだし。
日記のようなもの
今回は月末で忙しいし土日は例によって寝て遊んでたから下書きもなにもないぜ。
でも以前コメントで貰った旧約聖書のことを調べてたら、割礼(宗教的意味のある包茎手術)についての表記があると知った。
へえ、人類で初めて包茎手術を行ったのは古代エジプトなのか…。
とかそんなことを思ってたら、いつの間にか包茎手術の歴史について調べていた。
やっぱり土日にパソコンつけて調べ物するのはダメだな!
ちなみに、日本で初めて包茎手術を行ったのは華岡青洲という人だ。
華岡青洲氏は記録上世界で初めて全身麻酔を用いて手術を成功させた人として有名だ。
全身麻酔を開発したのは三国志でも有名なお医者さんの華佗という人らしいが、その麻酔薬のレシピを世に広めること無く死んでしまったためしばらくはオーパーツ的な存在だったそうな。
そしてそれを復元したのが、日本の華岡青洲氏で、その功績で士分になったそうな。
ちなみに、その全身麻酔のレシピはどれもこれも毒物であり、青洲氏の家族が文字通り犠牲になってようやく作ることができたんだそうな。
で、気になるレシピはどれもこれも毒物で、こんなもん世に公表したら下手すりゃ大惨事になるってことで秘伝として伝えられたんだってさ。
…なんでアメコミブログなのにこんなこと書いてるんだろう。
アメコミ夏の新刊情報:8月
さて、8月の翻訳アメコミ新刊紹介だ。
暑くてだるいし省エネでサクサク行こう。
8月15日発売
CIVIL WAR CROSSOVER SEASONS2:Vol.2 X-MEN
通販限定のシビルウォー:クロスオーバーシリーズ第二巻だ。
このシリーズは、翻訳版「シビルウォー」で翻訳されず、カットされたエピソードをまとめて収録しているぞ。
今回はシビル・ウォー時のX‐MENのお話だ。
と言っても、これは通販限定であり、とっくに申込期限は切れている。
しかし、15日以降に在庫分が販売されるので今回手に入れられなかった人は在庫分をゲットしよう。
ちなみに、同じく在庫分が販売されていたMARVEL・マストリードの第一巻である「ソー」は完売したので、恐らくゲットできるチャンスは残念ながら難しいと言わざるをえない。
8月24日発売予定
宇宙を股にかけるならず者「ロボ」が主役の一冊だ。
DCコミックのキャラで、スーパーマンとも殴り合える程の腕っ節を持つ人気キャラだ。
翻訳しているところは「株式会社ジュリアンパブリッシング」という会社であり、あまり聞いたことがない。
サイトを見ると女性向けっぽい作品を主に取り扱っているイメージがあるが、何を考えて女性向けとは程遠いキャラの作品を翻訳しようと思ったのか。
HITMAN1巻ではある意味女性向けらしい目にはあったけど。
個人的にはすごく楽しみな一冊だ。
8月26日発売予定
なんと、デッドプールが二冊同時発売だ。
また、ネットでは更に今後も翻訳が刊行されるという情報も↓より出ており、映画に備えて日本でデッドプールラッシュが起きつつある。
デッドプール:モンキー・ビジネス邦訳決定記念な、デッドプール小話 - Togetterまとめ
映画のトレイラーも好評であり、昔の映画X‐MENででた時のような大バッシングを受けたデッドプールとは大違いのようだ。
マブカプでネタにされるほど不評だった映画版デッドプール。アクション自体はすごくかっこいい。
なんにせよ、少プロが力を入れているのに間違いはない。
今後も来るかもしれないデップーラッシュを期待しよう。
7月29日に発売されるタートルズの二巻だ。
こちらも相当力を入れているのだなということが伺える。
実はそんなに詳しくないからこれ以上詳しいことはいえない。
今はただ備えよう。
個人的に一番嬉しい情報だ。
「ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン 」の続刊に当たるこの本は、ホークアイの日常が描かれる漫画としてアメリカでも好評を博している。
紹介文を見ると、ブラック・ウィドウやモッキンバードも登場し、更にてんやわんやな事態になるそうだ。
映画「アベンジャーズ」でホークアイが好きになった人に是非オススメしたいこの一冊。
興味がある方は是非どうぞ。
もはやお約束になりつつあるプレリュードシリーズ。
今回はアントマンだ。
今回映画化するに当たり、アントマンになるのは二代目アントマンである「スコット・ラング」だが、この本では初代アントマンである「ハンク・ピム」も活躍する一冊になるらしい。
映画の方は大好評で初登場首位になり、非常に良い滑り出しだったそうだ。
アイアンマンやスパイダーマンと比べてあまり知名度はないかもしれないが、ここからブームになるかも知れない。
そんな期待を個人的にしている。
マーベル・シネマティック・ユニバースではピム博士は第一線に立つことがないのが少し残念ではあるが。
ワスプとかどうなるんだろ。
「シビルウォー」の原作者である「マーク・ミラー」氏が原作の一冊。
7月末には同氏の作品「キングスマン」が翻訳されており、2ヶ月連続マーク・ミラー作品が楽しめる計算だ。
いずれはマーク・ミラー氏も紹介したいところだ。
で、気になるこの作品は、読んだこと無いので作品紹介を引用することにした。
ヴィラン1人につき、ヒーローが5人いる……これはそんなヒーロー供給過多な世界のお話。結婚式当日に宝石泥棒をやらかし、すべてを失った小悪党ジョニーのもとに、かつての恩人が転がり込む。聞けば巨額の借金を背負い、返済できなければ殺されるという。アメリカにはヒーローが多すぎる……だったらヒーローのいない国で盗めばいい! こうしてスペインにかつてのヴィラン仲間を集めたジョニーは、一発逆転を目指して大胆不敵な強盗計画を企てる。
だそうだ。
あらすじを見ると非常に面白そうだし、興味はある一冊だ。
誰か僕の代わりに買ってレビューを書いてくれ。
面白かったら僕も買う。
ここんところ面白そうなアメコミばかり出たので買いたくても恐らくしばらくは買えない。
金銭的な問題で。
8月30日発売
こちらはヴィレッジブックス様から出るアントマン。
上記リンクはTwitterのつぶやきへとジャンプします。
少プロに負けてられないと言わんばかりに、ヴィレッジブックスからもアントマンだ。
タイトルから推測するに、こちらもスコット・ラングが主役の一冊になりそうだ。
以上で、8月に発売する翻訳アメコミの紹介を終える。
夏だからか、本当に多い。
今年の夏、海にも遊園地にもどこにも行かないのなら、いっそ今回紹介したアメコミ全部を購入し、部屋でガンガンクーラを効かせながら読書を楽しんではいかがだろうか?