アメコミキャラクター紹介第九回:レックス・ルーサー
今週はDCヴィラン特集をと考えていたが、よく考えたら僕はそこまでDCのヴィランに詳しくなかった。有名ドコロは知ってるが、それを除いたらほとんどがバットマンのヴィランだ。
というわけで今回は、スーパーマンの宿敵でもある、「レックス・ルーサー」の話をしよう。
と、その前に宣伝。
ツイッター始めました。
こちらもよろしく。ほとんどつぶやかないと思うけど。
スーパーマン最大の宿敵は、ただの天才人間
レックス・ルーサーは、スーパーマンの宿敵として登場した大物ヴィランの一人であり、スーパーマン最大の宿敵として知られている。
他にもドゥームズデイとかダークサイドって超大物ヴィランもいるが、スーパーマンの宿敵といえばやはりレックス・ルーサーだろう
レックス・ルーサーは、大企業の社長であり、本人もまた超がつくほどの天才だった。
レックスは、自己顕示欲の塊であり、大企業でその経営手腕をふるう傍ら、裏であくどいこともやってきた。
しかし、スーパーマンがあらわれてからというもの、自分よりも目立つわ自分の裏の仕事をことごとく邪魔してくるわで、スーパーマンは非常に邪魔な存在になっていた。
よって、レックスはスーパーマンを消すために、ありとあらゆる手段を用いて、スーパーマンに戦いを挑む。
と、地味に犯行動機がしょぼいが、レックスは大物ヴィランとして君臨している。
現在では、いろいろな設定が加わり、学生時代は親友だったり、同郷だったりと更にスーパーマンとの因縁が深まっている。
能力
ヴィランとしての特殊能力は、天才的頭脳と、リーダーシップ。以上である。
特に鍛えているというわけでもなく、生身での殴り合いはおそらくジョーカー以下である。
しかし、その天才的頭脳で持って、パワードスーツを作ったり、他のヴィランと協力してスーパーマンと戦っていく。
罠にはめてスーパーマンを倒してご満悦のルーサーさん。前のコマでは聴診器で心音を測っていました。
その結果、強大な力を持つ怪物相手に知恵で立ち向かうという。少年漫画の主人公のような立ち位置になっている。
どんなに策を弄しても、スーパーマンのパワーの前にはアッサリと突破され、あの手この手を使って地位を陥れようとしても、結果的にスーパーマンの人気がさらに増し、自分の社会的信用が失墜するオチになってしまう。
それでも諦めずにスーパーマンに知恵と根性で立ち向かう心の強さは、さすが大物ヴィランといった所だ。
なお、そんなレックスだが、スーパーマン以外の戦いにおいてはめっぽう強い。
アニメ「バットマン:ブレイブアンドボールド」では、ジョーカーと、ワンダーウーマンの宿敵「チーター」の三人でチームを組み、「戦う相手を変えてみないか」というジョーカーの提案のもとバットマンに戦いを挑んだ結果、バットマンの秘密基地、バットケイブにたどり着き、あっさりとバットマンをKOした。
このことから、レックスが弱いのではなく、ただ相手が悪すぎるのだということがはっきりと分かる。
もう一つ、スーパーマンと違うものがある。この力はスーパーマンが手にすることはない力だ。
すなわち、権力。
レックスは、悪党だが大企業の社長でもあり、リーダーシップと、カリスマ性がある。そして、優れた頭脳を持ってすれば人を簡単に欺き、人気者にだってなれる。
そのカリスマ性とリーダーシップぶりを発揮し、アメリカ合衆国大統領の地位にまで上り詰めたことがある。
最終的に失脚したけどね。
良い奴の時もある
レックス・ルーサーは、作品によってはヒーロー側に回ることもある。
そしてその時は、たいていラスボスはスーパーマンである。
そして、結構な確率で戦死する。
ゲーム「インジャスティス」においては、悪になったスーパーマンをあと一歩のところまで追い詰めたり、バットマンと協力してスパイ活動を行ったりと非常にかっこいい。
最近の翻訳作品では、「ジャスティス・リーグ:逆転世界」で、ヒーローとして頑張るレックス・ルーサーが見れる。どこでどんな活躍をしても結局はスーパーマンに阻まれる。
作品によっては更生してまっとうな人間になり、スーパーマン恋人、ロイス・レーンと純愛の末結婚をすることになったが、結婚式の途中でスーパーマンに寝取られるというトラウマもののイベントまで発生した。
結果、悪の道に逆戻りだ。
いくらなんでもあんまりなオチだ。ちなみに、これはもしもの世界なのでメインストーリーにはあまり関係ない。三コマ目のいい笑顔してるのは友人のジミー・オルセンくん。
おすすめコミック
レックス・ルーサーが主役級の漫画で活躍しているものといえば、「スーパーマン:レッド・サン」あたりがおすすめだ。
これはスーパーマンが、もしケント夫妻ではなくソ連の集団農場で拾われたらというif物である。
この話では、ソ連の平和を守るのがスーパーマンである、アメリカの平和を守るのがレックス・ルーサーなのだ。
しかし、どこへいってもスーパーマンは良い奴であり、ソ連の指導者になってもそれは変わらなかった。
平和を願うスーパーマンが、当時のソ連の思想のもとに行う正義とは一体どんなものか。
それはぜひ読んで確かめてほしい。
アメコミにしてはお手頃価格だし、アメコミ知識は殆ど必要ない。バットマンもテロリストとして登場するぞ。
ここまで書いてやっと気づいたが、ほとんどスーパーマンの説明になってしまっている。