アニメを見よう!宇宙忍者ゴームズ
アベンジャーズ2で話題が持ちきりなマーベル映画だが、注目のマーベル映画はアベンジャーズだけではない。
2015年秋、映画「ファンタスティック・フォー」が日本で公開される。
ファンタスティック・フォーとは、ヒーローのチーム名だ。
今回の話題とは脱線してしまうので簡単に説明しよう。
今まで、ジャスティスリーグやアベンジャーズなど従来のヒーローがチームを組むことはあったが、最初からヒーローチームとして書かれた作品は、ファンタスティック・フォーがアメコミ市場初である。
スーパーマンやスパイダーマンなどが仮面ライダーだとすれば、ファンタスティック・フォーはヒーロー戦隊ものだと思って欲しい。
ココらへんの細かい話は、またいつか書くと思われるファンタスティック・フォーの紹介文にて説明しよう。
冗談抜きでいつになることやら。
で、そんな歴史あるヒーローチームのファンタスティック・フォーだが、当然人気も高く、アニメ化や映画化もしている。
2015年に放映されるのはリブート版、つまり、設定やストーリーをリセットして1からやり直すバージョンだ。
色々設定が大なり小なり変わっていて、原作ファンからしたら首をひねるようなこともあるかも知れないが、そこはマーベルユニバースだ。
映画は映画の世界と割り切り、原作との違いや類似点を探してニヤリと楽しもう。
知っているからこそ楽しめる要素を探せるのはファンの特権だ。
なお、映画ファンタスティック・フォーは版権の問題でマーベルシネマではなく20世紀フォックスの制作だ。
X-メンの映画と同じところだね。
繰り返すが、日本では2015年秋公開予定だ。
備えよう。
ちなみに、リブート前ではキャプテン・アメリカを演じていたクリス・エヴァンス氏がヒューマントーチを演じていました。キャップとは正反対のお調子者キャラなのでギャップを楽しむのもありかも。
さて、恒例の長い前置きも終わり、本題だ。
映画も楽しみだが、2015年4月20日現在、アニメの再放送も決定されている。
そのアニメが、今回紹介する「宇宙忍者ゴームズ」だ。
上とのギャップに時代を感じる。
宇宙忍者ゴームズとは、アニメ、ファンタスティック・フォーの邦題である。
現代でも通じる?大昔のアニメ
今回紹介する宇宙忍者ゴームズだが1967年にアメリカで放送され、1969年に日本でも放送された作品だ。
時代を感じる絵柄である。
内容はいたって普通のアニメであり、リーダーの「ミスター・ファンタスティック」のもと、頼れる仲間たちが悪をぶちのめしていくという単純明快なお話だ。
空で、宇宙で、海底で、様々なところで闘う作品であり、出てくるヴィランも宿敵「ドクター・ドゥーム」を始め、分子構造を操る「モレキュールマン」や、惑星そのものを喰らい尽くすマーベル・コミック最強クラスのヴィラン「ギャラクタス」まで出てくる。
しかし、吹き替え版ではそんな緊迫感は一切ない。
この作品最大の特徴は、吹き替え版だと言っても過言ではない。
それくらい吹き替えが凄まじいことになっている。
何度もファンタスティック・フォーはおろか、アベンジャーズにも強敵として出てくるドクター・ドゥームが何故か名古屋弁で喋る。
出てくるヴィランの約半分が何故か訛っていたりオカマ口調で話す。
仲間のザ・シング(画面右端の人)がムッシュムラムラが決めゼリフ。
など、ネタ的な話題に事欠かない。
また、登場人物の名前も大幅なアレンジが施されているのも特徴だ。
以下に、例を紹介する。
ミスター・ファンタスティック→ゴームズ(ゴムのように体を伸ばし、ホームズのように頭が良いから)
インビジブル・ウーマン→スージー(本名がスーザン・リチャーズだから)
ヒューマントーチ→ファイヤーボーイ(能力の見た目まんま)
ザ・シング→ガンロック(岩石っぽいから)
ドクター・ドゥーム→悪魔博士(ニュアンス的なものだと思う)
ギャラクタス→テッカーメン(見た目)
レッド・ゴースト→ハゲチャビーン(見た目)
など、一部名前の原型もとどめてすらいない。ハゲチャビーンはもう少し何とかならなかったのか。
Ivan Kragoff (Earth-700089)/Gallery - Marvel Comics Databaseより。たしかにハゲチャビーンだ。
と、吹き替えばかりに目が言ってしまうようだが、実はこの作品、意外と音楽が良い。
サントラが少し欲しくなるくらい良曲が多く、ジャジーな感じが個人的に凄くツボだ。
吹き替えと音楽以外は至って普通のアニメであり、大昔なので今のようなヌルヌル動くようなクオリティはないものの、普通に楽しめる。
映画に先駆け再放送決定!?
そんな吹き替えによるネタ要素満載の宇宙忍者ゴームズだが、この度、再放送が決定した。
2015年4/23の深夜に、カートゥーンネットワークで放送されるぞ。
番組表はコチラだ。
説明文が全部コピペだったりと少し不安を感じないでもないがそれでも放送は決定しているようなので、もし気になるのであれば是非観てみよう。
なお、わかっているとは思うが、アニメ吹き替えと映画のギャップは相当すさまじい。
映画では名古屋弁なんて間違っても話さないし、ムッシュムラムラなんてセリフも恐らく台本に書かれることはない。
アニメと映画は全くの別物として、楽しんで欲しい。
当時のアニメのおおらかさが分かる良い機会でも有るのだから。