アメコミキャラクター紹介第一回:パニッシャー
中学生くらいの頃は、不思議な力を使い、悪と戦うという、いわゆる能力者に憧れている人は多かったと思う。
しかし、今回紹介するヒーローは特殊能力が一切ない。鍛え込んだ肉体と銃器を使い、悪と戦うヒーローである。
そんな、中二病を卒業した人の心のアンテナにビンビン触れてそうなヒーローの名は
「パニッシャー」
という。
いきなりヒーローらしからぬキャッチコピーだが、パニッシャーがヒーローになった理由は、ズバリ「復讐」だ。
アメリカ海兵隊、フランク・キャッスルは、休日を利用し、家族とともにセントラルパークでピクニックを楽しんでいたが、突如始まったギャングの抗争により、妻と子供を失ってしまう。
怒り狂ったフランクは、ギャングに復讐すべく、ドクロが描かれた真っ黒なコスチュームに身を包み、悪党を手段を選ばずにぶっ殺していく活動を開始した。
それが、パニッシャーである。
■アメリカ海軍脅威の戦闘力
復讐に怒り狂ってヒーローになったとはいえ、フランクは只の人間だ。
銃で撃たれれば死ぬし、手からビームも撃てなければ空も飛べない。
そんなフランクは、海軍仕込みの戦闘技術と肉体しか持っていない。
しかし、異常なほど強い。
その強さの秘密は、「容赦がない」というところにある。
ヒーローは、基本的に悪党は殺さない。スーパーパワーでぶちのめしたあとは、警察に引き渡したりして収容させる。
しかし、パニッシャーは容赦なく殺す。
殺すためには手段を選ばない戦い方をし、一切容赦がないのがパニッシャーの強さだ。
その容赦の無さで、ヒーロー、ヴィランを皆殺しにしたことがある。
これはまた後ほど紹介しよう。
まあ、そんな容赦と遠慮がないヒーローなので、法律ももちろんバンバン破っているため、警察にも追われているし、ヒーローからも嫌われている。
悪を倒すのにスーパーパワーはいらない。異常なほどの意志の強さと容赦の無さがあれば誰だって悪を倒すことができる。
それを表しているのが、パニッシャーなのかもしれない。
■映画やゲームにもなっている
アメコミを知らない人にとってはマイナーヒーローに思われがちだが、実はゲーム化もしてるし、映画化もしている。
映画の方のパニッシャーは、軍人ではなく警察官だし、ドクロのコスチュームも着ていない。しかし、やはりパニッシャー。悪党殺すべし、慈悲はないの精神で悪党を殺す。
詳しくは実際に見て確かめてほしい。
■邦訳されているコミック
パニッシャーが活躍しているコミックは、電子書籍でなければ邦訳化されているのは四冊しか無い。
アイアンマンとキャプテンアメリカの二人が対立し、ヒーロー同士の内戦が勃発した問題作、「シビル・ウォー」
シビルウォーのサイドストーリーであり、パニッシャーがどんな活動をしていたかを書いた物語、「パニッシャー・ウォージャーナル」
もし、フランクの家族を殺したのがヒーローだったら?という「もし」を描いた物語、「キル・ザ・マーベルユニバース」
おしゃべりな傭兵、デッドプールを殺そうと追跡をする「デッドプール:スーサイドキング」
以上4つでパニッシャーの活躍が見れる。
しかし、シビルウォーではちょい役であまり活躍するシーンはなく、ウォージャーナルに至っては、書店に置かれることはない。
というのも、ウォージャーナルは期間限定の通販のみでの取扱だったため、普通の書店にはまず置いていない。
アマゾンで購入することは可能だが、5000円とかなり購入をためらわれる値段だ。
実は筆者も買い逃した為、詳しい話はわかっていない。
主演として頑張っているのは、残り2つだ。
「キル・ザ~」は、本編のおまけとして紹介されている。
本編は、デッドプールが主役であり、デッドプールがヒーローもヴィランも皆殺しにしていく話だ。
本編終了後、パニッシャーが主人公の「キル・ザ~」を読むことができる。ちなみに、パニッシャーの作品のほうが先に世に出ている。
なお、うっかりパニッシャーの両親を殺してしまったのはX-メンでおなじみ、サイクロップスだ。
うっかりと殺してしまい、心からの後悔と、謝罪をいうサイクロップスに対し、一発で射殺。
そこから、パニッシャーとしてヒーローもヴィランも皆殺しにするパニッシャーの復讐劇が始まる。
という内容だ。詳しくは買って確かめてほしい。
と、言いたいところだが、個人的にはアメコミ初心者にはあまりおすすめできないかも。
というのも、ヒーローとかまったく知らなかったら、変なコスチューム着た人たちが殺されていく内容にしか見えないからだ。色々アメコミを読んで、面白いなと感じるようになったら読んで欲しい一冊といえる。
そして最後の一冊。「デッドプール:スーサイドキングス」だ。
これは、デッドプールが主人公のストーリーだ。市民殺しの濡れ衣を着せられたデッドプールが無実を晴らすために罠に陥れた犯人を探すというストーリーであり、デッドプールの追跡者としてパニッシャーが出てくる。
不死身の体にイカれた精神、そして戦闘の達人というおしゃべりな傭兵、デッドプールに対し、パニッシャーは捕獲したヴィランの武器をお前はロックマンかと言いたいほど装備し、襲い掛かってくる。
最終的には和解するが、容赦なく襲い掛かってくるパニッシャーは物語を盛り上げてくれる。コメディタッチなお話なので、コメディを求めている人にはおすすめできる作品となっているので、今回紹介した4作品の中では、一番初心者におすすめできる作品といえる。
というわけで、かなり長くなったが第一回の紹介をこれにて終了させていただく。
なお、今後画像を載っけていきたいが、スキャナが無いし、本に折り目を付けたくもスクラップにしたくもないので、写メを撮って載っけていくことになると思う。
画質は悪くなると思うが、ご容赦願いたい。
では、またいずれ。