結局、アメコミはどれを買えばいいの?~アメコミを買って読もう。その①~
今回は、アメコミをまったく知らない人におすすめするコミックスを紹介していこう。
以前書いたが、アメコミは注釈文や前知識がなければ高確率で置いてけぼりを食らう物が多い。
「高い金払ってついていけなかったらどうしよう」
と不安になってしまう人も多いと思われる。
それならば、前知識がなくても楽しめるアメコミを買えばよいのだ。
というわけで、ここではそんな前知識なしでも楽しめる。面白いアメコミを紹介していこう。
X-メン:ファーストクラス
日本でもお馴染み、X-メンが主役のお話だ。
X-メンとは、生まれ持って特殊な力を持ったため、迫害されている「ミュータント」と呼ばれる若者を、ミュータントにして最強のテレパス能力を持つ「プロフェッサーX」により、迫害から保護し、いつの日か迫害されずに受け入れられる為にと、世のために力を役立てるように結成されたミュータントチームのことである。
その第一期生である
スコット・サマーズ(サイクロップス)
ジーン・グレイ(マーベルガール)
ボビー・ドレイク(アイスマン)
ウォーレン・ワージントン(エンジェル)
ハンク・マッコイ(ビースト)
の、五人の人命救助と学園生活を描いた短篇集となっている。
設定は重いが、この作品はコメディタッチで描かれており、心を楽にして読むことができるし、X-メンを知らない人でも十分に楽しめる。
また、マイティ・ソーやドクター・ストレンジといった、マブカプ3を遊んだ人なら思わずニヤリとするようなゲストも登場するし、マグニートも1ページだけでてくる。
また、ウルヴァリンはでないが喋るゴリラがでてくる。
まっとうな礼儀作法を心得ているこのゴリラはゴリラマンといい、アベンジャーズにも加入したことのある由緒正しきヒーローである。
ちなみに、アメコミは結構ゴリラが出てくる。どれもこれもかなり美味しい役どころで、下手なヒーローより待遇が良い。
日本の漫画でいう萌えキャラのようなものだ。
本の入手難易度だが、これは比較的簡単に手に入る。
まんだらけなどの中古コーナーでも見かけるし、漫画専門店の本屋でも結構見つかるので、新品購入は容易といえる。
話の内容と合わせて今回紹介する本の中では一番お勧めできる本かもしれない。
ウォッチメン
1986年から連載していたアメコミであり、アメコミの歴史を変えた一冊ともいわれている伝説的傑作。
その内容はしっかりと練りこまれており、ボリュームがすさまじい。漫画を読んだのに、読み終えると小説を読むのと同じくらいの時間がかかり、すさまじい満足感がこみ上げてくる。
古い時代の作品なのに、それをまったく感じさせないストーリー展開はお値段以上の満足が得られる。念のため言っておくが個人の意見であり、効果には個人差はある。
ストーリーは、ヒーローが実在するアメリカを舞台を元に作られている。
ヒーローの活躍により、2000年よりもはるかに前なのに電気自動車が街を走り、ベトナムもアメリカの州の一つになっている。
そんな世界で、ニクソン大統領による「ヒーロー活動の禁止法案」により、アメリカでは政府公認のヒーローしか、ヒーロー活動をしてはいけなくなった。
ある日、政府公認のヒーロー「コメディアン」が何者かに殺された。
その事件に、陰謀の匂いを嗅ぎ取った政府非公認のヒーロー「ロールシャッハ」はかつてヒーロー活動を行っていた仲間たちに警告をし、事件の真犯人を追跡する。
というお話だ。
作品は、一言で言えばかなりダークだ。
具体的なストーリーは読んで欲しいのでここで割愛するが、世界平和のためにニューヨークの人を皆殺しにしたり、ヒーローが口封じのために悪役を殺すわ、大昔に活躍してたヒーローが街のチンピラに殺されるわ物語の主役の一人がレイプの末に生まれた子供だと知るわでとことん陰鬱だ。
だが、非常に面白い。
とにかく設定が練りこまれており、「もし、ヒーローが実在したら」という設定をとことん突き詰めて物語が進んでいく。
大好きでとことん語りたいが、読んだことない人のためにもうここで辞めにする。
映画化もしているが15禁だ。エロいシーンや暴力シーン満載でこっちも面白い。
漫画のほうが好きだが、山場のシーンとかは映画のほうが好きだな。
あえて中身ではなく表紙で。ボロっちいが気にしないでほしい。
入手難易度は、かなり低い。中古でも新品でもわりかし簡単に手に入る。アマゾンでも購入できるぞ。
ストリートファイター:ザ・コミック
同じ名前の何かではない。あのストリートファイターだ。
大人気格闘ゲーム。ストリートファイターを、海外のアーティストにより漫画化したのが「ストリートファイター:ザ・コミック」だ。
カプコンのゲームは昔からアメリカでも人気があり、アメリカ版スト2のアニメまで放送されているし、デッドプールは作中で「SHORYUKEN!」と叫びX-メンのメンバーをぶん殴っていた。
で、作品の内容だが、様々な視点で物語が進んでいく。
が、そんなのはどうでもいい。フルカラーでリュウやさくら、サガットやローズがかっちょいい動きでアクションをしているのだ。ストリートファイター好きなら画集として買っても、その価値は十分にあるといえる。
絵柄はこのように、アメコミの独特の絵の濃さに抵抗がある人でも、比較的すんなり見れる絵であり、入門編としては申し分なく良い。
それに加えてアメコミ独特なダイナミックな絵は、スト2好きなら一回は読んでみたほうが良い。キャミイやローズはエロかったです。
ちなみに、たまにアメコミバリバリな絵もあるが、そこは気にしなくてもよい。
デメリットは、入手の難しさだ。
新品で購入するのはほぼ不可能であり、中古本での購入になる。
確実に手に入れたいならアマゾンで購入しよう。ちなみに全2巻だ。
以上、今回はここまで。
また近いうちにその2を紹介していきたいと思う。
もし好評だったらの話だが。
アメコミキャラクター紹介第二回:スパイダーマン
マイナーどころのヒーローばかりじゃ初心者はまずついていけないと思うので、有名ドコロのヒーローの紹介だ。
今回紹介するヒーローは「スパイダーマン」だ。
アメコミにまったく興味が無い人でも、スパイダーマンを知っている人は多いだろう。
アメイジング・スパイダーマンはよくコマーシャルに流れていたし、USJでもアトラクションの一つとして人気を博している。
しかし、アメコミを知れば知るほど、スパイダーマンは悲運のヒーローだということがわかる。
蜘蛛の力を授かり、アメリカはもちろんのこと日本でも大人気のスパイダーマン。
その実態は、不幸のドン底に見舞われている哀れなヒーローである。
今回は、ヒーロー紹介というより、スパイダーマンがどれだけ不幸なのかを紹介していこう。
スパイダーマンの能力なんて映画見ればわかるし、面白いのでお勧めだ。個人的にはアメイジング・スパイダーマンよりも以前の三部作のほうが面白い。
不幸その1。スーパーパワーを得たこと。
身も蓋もない言い方だが、スーパーパワーを得てしまったことがスパイダーマン最大の不幸といえる。
まずは、スパイダーマンの正体である青年「ピーター・パーカー」について、カンタンに説明しよう。
ピーター・パーカーは、学年トップクラスの頭脳だけがとりえのいじめられっ子のモヤシである。両親は既に他界し、叔父のベン・パーカーと、叔母のメイ・パーカーによって育てられていた。二人とも人格者であり、正しい心を持った人だったおかげで、ピーターはひねくれず、まっとうな人間として成長していった。
そんなある日、ひょんなことから特殊な力を持った蜘蛛に噛まれたことから、ピーター・パーカーは、蜘蛛の力を手に入れてしまった。
蜘蛛のように壁に貼り付ける能力、車を軽々と持ち上げるパワー、危機を事前に察知できるスパイダーセンスなど、人間を超越した力を身につけたピーターは、次第に調子に乗り始める。これが不幸の入り口であった。
調子に乗ったピーターは、慢心から、一人の犯罪者を見かけても放ったらかしにしてしまった。自分の力を使えば簡単に捕まえられるが、無視してしまったのだ。その結果、自分の慢心のせいで叔父であるベン・パーカーが、その放ったらかしにした犯罪者に殺されてしまった。
後悔と、自責の念で苦悩するピーターの心の中には、ベンおじさんの言った、
「大いなる力には大いなる責任が伴う」
という言葉が残された。
この言葉を胸に、ピーター・パーカーはヒーロー、スパイダーマンとして活動を開始していくことになる。
と、これが、ピーター・パーカーがスパイダーマンと名乗り始めた始まりだが、これを皮切りにピーター・パーカーには不幸と苦悩の毎日が待ち構えていた。
不幸その2。貧乏
ピーターの家は貧乏だ。
稼ぎ頭であるベンは亡くなってしまい、ピーターは学生。学生を雇ってくれるところはなく、学校をやめて働こうとするも、メイ叔母さんにはなんとか工面するから学校は辞めるなと言われる。
仕方ないので、スパイダーマンとして、ショープロレスや見せ物として働くことにする。
メイ叔母さんに心配させないように、自分の正体を悟られないように活動をしていたが、やはり、身分がはっきりしない人には給料は支払いは難しい。
当然、身分証を提示できないので、お給料は貰えませんでした。
ちなみに、大学を卒業したあともピーターは貧乏に苦しむことになる。
ヒーロー活動をしているのでまともな職には就けないし、就活も出来やしない。
大学時代は優秀な論文を残していたが大学卒業後もヒーロー活動をしていたので履歴書には空欄が生まれ、
「大学時代は優秀だったけどその後君何もしてないじゃん」
と面接官に言われる始末。
その後もとにかくお金に困り、自撮りした写真を新聞社に売りつけ、お金を工面する生活が続いた。
その後結婚もしたが、旦那の仕事(ヒーロー活動)に理解のある嫁さんをもらってもやはり職には困り続けるのであった。
不幸その3。嫌われ者になる
正義の為に無償で働いているのに、どういうわけかスパイダーマンは嫌われている。
その理由は、スパイダーマンのバッシング記事が大量に出回っているからだ。
ある大手新聞社、「デイリービューグル社」の編集長、J・ジョナ・ジェイムソンは、とにかくスパイダーマンを嫌っていたし、怪しんでいた。
そのため、バッシング記事を書きまくっていたのだ。そのため、読者も皆「スパイダーマンは悪党だ」と信じこんでしまっているため、スパイダーマンは嫌われ者になっているのだ。
ホワイトハウスを襲った悪党をやっつけようとした時に至っては
「スパイダーマンとその仲間がホワイトハウスを襲撃しているぞ!」
と発砲までされる始末。
彼が何をしたというのか。
不幸その4。アイアンマンに見込まれて助手になる
どこが不幸なのか。と思うかもしれないが、これがスパイダーマン最悪の不幸である。
持ち前の天才的頭脳のおかげか、天才科学者であるアイアンマン「トニー・スターク」によってその才能を見込まれ、助手として働くことになったピーター。
ヒーロー活動に理解のあるボスだし、お給料もいいし、専用のスパイダーアーマーまで作ってもらえるしで、順風満帆なヒーロー活動ができるようになった。途中までは。
トニー・スタークの助手として活動を続けていたある日、ヒーロー同士の内戦。「シビル・ウォー」が勃発。
未熟なヒーローが間違いを犯さないように、ヒーローは登録制にし、政府の元で活動すべきだと主張するアイアンマン。
国が間違っている時に、誰がその間違いを正すのかという理由で、登録制を反対するキャプテン・アメリカ。
この2つの主義により、ヒーローは内戦状態に入る。
ピーターは、アイアンマンの助手なので、必然的にアイアンマン側に所属することになる。
「登録制ヒーローなんだから正体を明かさなくちゃね」
と言われたので、テレビの前で自分の正体を告白するピーター。
写メ撮りなので少しアレなのは許してほしい。
その後、自分の知らない所でキャプテン・アメリカ派のヒーローの捕縛チームに入ることになったり、反対派ヒーローやヴィランを裁判にかけられることなく収容している異次元の監獄を見ることになったりと、かつての仲間と戦うことになり、吐くほど苦悩する事になる。
そして、アイアンマンは間違っていると判断し裏切る。
その後、ヴィランにボコられるわ最終的にアイアンマンたちの勝ちに終わるわと、散々な結果に終わる。
挙句の果てに、身元がバレたので、ヴィランによってメイ伯母さんが狙撃された。
その後、メイ伯母さんは助かった。しかし、その代償としてピーターは更にたくさんのものを失うことになる。
詳しくはこの次で。
不幸その5。その他いろいろ巻き起こる不幸
軽いノリで書いているが、実際のエピソードを見るととても辛い。
「もうやめてくれ!」と思うくらい辛い。
よって、残りの不幸は簡潔に話す。
親友がヴィランになる。
その親友が大学時代の恋人のグウェンを殺す。
その親友との戦いで、嫁さんが流産する。
最終的に親友は死ぬ。
最近出たスパイダーマンの傑作選「ベスト・オブ・スパイダーマン」がほとんど物悲しいエピソードばかり
メイ伯母さんを助けるためにメフィストフェレスの力を借り、契約を行った。
結果、メイ伯母さんは助かったが、妻であるメリー・ジェーンとの結婚の歴史は消滅した。つまり、結婚していなかったということになった。その余波か、ほかにも様々な設定や事件がなかったことになり、親友も復活した。
死んだ。
何故かピーターの記憶を移植したスパイダーマンの宿敵であるドクター・オクトパスがスパイダーマンになった。
ほかにも様々あるが、あんまりすぎるのでこのへんでカット。またいつか紹介すると思う。
ああ、ちなみにアメコミでは死んだキャラが良く復活するから多分ピーターも復活する。
アメコミの世界はキン肉マンやドラゴンボールや男塾並に死という言葉があてにならない。
しかし、グウェンとベン伯父さんは除く。
不幸だが、人気者
不幸続きのスパイダーマンだが、読者人気はマーベルでもトップクラスに高い。
映画化、ゲーム化、アニメ化。全てにおいて何度も制作されている。
日本でもある意味原作よりも知名度が高い実写ドラマ化をされていたり、ある意味原作よりも陰鬱な日本版スパイダーマンも連載されている。
我々と同じように、悩み、苦しみ、それでもまっすぐ正義の為に戦うスパイダーマンは、知れば知るほどかっこよく見える。
そのため、親近感がわくヒーローとして、読者からは愛されているのだ。
「あなたの親愛なる隣人、スパイダーマン!」
というのはスパイダーマンの決め台詞であり、キャッチコピーでもある。
ヒーローだって、人間だ(サイボーグとかロボットもいるけど)。
そんなヒーローの中でも、スパイダーマンは人間臭い悩みが多く、それでも挫けずに人のために頑張っている。
そんなスパイダーマンは、親愛にして、最も尊敬できる隣人でもあるのだ。
個人的におすすめの作品は、ディズニーXDで放送しているアニメ、アルティメット・スパイダーマンだ。
陰鬱な話は一切なく、コメディタッチなお話であり。憂鬱な話に辟易している心にスーッと効く。
こういう路線のアニメは大好きだ。ディズニーのアニメだしエピソードにもほとんどハズレがないのでおすすめだ。DVD、頼むから発売してくれ。
アメコミキャラクター紹介第一回:パニッシャー
中学生くらいの頃は、不思議な力を使い、悪と戦うという、いわゆる能力者に憧れている人は多かったと思う。
しかし、今回紹介するヒーローは特殊能力が一切ない。鍛え込んだ肉体と銃器を使い、悪と戦うヒーローである。
そんな、中二病を卒業した人の心のアンテナにビンビン触れてそうなヒーローの名は
「パニッシャー」
という。
いきなりヒーローらしからぬキャッチコピーだが、パニッシャーがヒーローになった理由は、ズバリ「復讐」だ。
アメリカ海兵隊、フランク・キャッスルは、休日を利用し、家族とともにセントラルパークでピクニックを楽しんでいたが、突如始まったギャングの抗争により、妻と子供を失ってしまう。
怒り狂ったフランクは、ギャングに復讐すべく、ドクロが描かれた真っ黒なコスチュームに身を包み、悪党を手段を選ばずにぶっ殺していく活動を開始した。
それが、パニッシャーである。
■アメリカ海軍脅威の戦闘力
復讐に怒り狂ってヒーローになったとはいえ、フランクは只の人間だ。
銃で撃たれれば死ぬし、手からビームも撃てなければ空も飛べない。
そんなフランクは、海軍仕込みの戦闘技術と肉体しか持っていない。
しかし、異常なほど強い。
その強さの秘密は、「容赦がない」というところにある。
ヒーローは、基本的に悪党は殺さない。スーパーパワーでぶちのめしたあとは、警察に引き渡したりして収容させる。
しかし、パニッシャーは容赦なく殺す。
殺すためには手段を選ばない戦い方をし、一切容赦がないのがパニッシャーの強さだ。
その容赦の無さで、ヒーロー、ヴィランを皆殺しにしたことがある。
これはまた後ほど紹介しよう。
まあ、そんな容赦と遠慮がないヒーローなので、法律ももちろんバンバン破っているため、警察にも追われているし、ヒーローからも嫌われている。
悪を倒すのにスーパーパワーはいらない。異常なほどの意志の強さと容赦の無さがあれば誰だって悪を倒すことができる。
それを表しているのが、パニッシャーなのかもしれない。
■映画やゲームにもなっている
アメコミを知らない人にとってはマイナーヒーローに思われがちだが、実はゲーム化もしてるし、映画化もしている。
映画の方のパニッシャーは、軍人ではなく警察官だし、ドクロのコスチュームも着ていない。しかし、やはりパニッシャー。悪党殺すべし、慈悲はないの精神で悪党を殺す。
詳しくは実際に見て確かめてほしい。
■邦訳されているコミック
パニッシャーが活躍しているコミックは、電子書籍でなければ邦訳化されているのは四冊しか無い。
アイアンマンとキャプテンアメリカの二人が対立し、ヒーロー同士の内戦が勃発した問題作、「シビル・ウォー」
シビルウォーのサイドストーリーであり、パニッシャーがどんな活動をしていたかを書いた物語、「パニッシャー・ウォージャーナル」
もし、フランクの家族を殺したのがヒーローだったら?という「もし」を描いた物語、「キル・ザ・マーベルユニバース」
おしゃべりな傭兵、デッドプールを殺そうと追跡をする「デッドプール:スーサイドキング」
以上4つでパニッシャーの活躍が見れる。
しかし、シビルウォーではちょい役であまり活躍するシーンはなく、ウォージャーナルに至っては、書店に置かれることはない。
というのも、ウォージャーナルは期間限定の通販のみでの取扱だったため、普通の書店にはまず置いていない。
アマゾンで購入することは可能だが、5000円とかなり購入をためらわれる値段だ。
実は筆者も買い逃した為、詳しい話はわかっていない。
主演として頑張っているのは、残り2つだ。
「キル・ザ~」は、本編のおまけとして紹介されている。
本編は、デッドプールが主役であり、デッドプールがヒーローもヴィランも皆殺しにしていく話だ。
本編終了後、パニッシャーが主人公の「キル・ザ~」を読むことができる。ちなみに、パニッシャーの作品のほうが先に世に出ている。
なお、うっかりパニッシャーの両親を殺してしまったのはX-メンでおなじみ、サイクロップスだ。
うっかりと殺してしまい、心からの後悔と、謝罪をいうサイクロップスに対し、一発で射殺。
そこから、パニッシャーとしてヒーローもヴィランも皆殺しにするパニッシャーの復讐劇が始まる。
という内容だ。詳しくは買って確かめてほしい。
と、言いたいところだが、個人的にはアメコミ初心者にはあまりおすすめできないかも。
というのも、ヒーローとかまったく知らなかったら、変なコスチューム着た人たちが殺されていく内容にしか見えないからだ。色々アメコミを読んで、面白いなと感じるようになったら読んで欲しい一冊といえる。
そして最後の一冊。「デッドプール:スーサイドキングス」だ。
これは、デッドプールが主人公のストーリーだ。市民殺しの濡れ衣を着せられたデッドプールが無実を晴らすために罠に陥れた犯人を探すというストーリーであり、デッドプールの追跡者としてパニッシャーが出てくる。
不死身の体にイカれた精神、そして戦闘の達人というおしゃべりな傭兵、デッドプールに対し、パニッシャーは捕獲したヴィランの武器をお前はロックマンかと言いたいほど装備し、襲い掛かってくる。
最終的には和解するが、容赦なく襲い掛かってくるパニッシャーは物語を盛り上げてくれる。コメディタッチなお話なので、コメディを求めている人にはおすすめできる作品となっているので、今回紹介した4作品の中では、一番初心者におすすめできる作品といえる。
というわけで、かなり長くなったが第一回の紹介をこれにて終了させていただく。
なお、今後画像を載っけていきたいが、スキャナが無いし、本に折り目を付けたくもスクラップにしたくもないので、写メを撮って載っけていくことになると思う。
画質は悪くなると思うが、ご容赦願いたい。
では、またいずれ。
アメコミの基本~アメコミと日本のマンガの違い~
さて、ヒーローやヴィランの紹介をする前に、アメコミ初心者の人達に重要なことを教えておこう。題して、「アメコミを買う際の注意点」だ。
アメコミは、日本の漫画とは、少し違う所がたくさんある。
しかし、その「少し違う所」が、アメコミの敷居をぐぐんと上げている。
よって、ここではアメコミと日本のマンガの違いを簡単に紹介しておこう。
注意点1。出版社
アメコミ初心者がする質問で、最も多いのが、「アベンジャーズとかでヒーローが共闘してるけどさ、スーパーマンって出てくるのかな?」と言った質問だ。
筆者は少なくともこの質問を3回ほどされた。
たしかに、アメコミはよくクロスオーバーをする。映画では権利の都合上出来ないが、スパイダーマンの作品にキャプテン・アメリカが出てくることもあるし、X-メンの作品にマイティ・ソーが出てくることもある。
しかし、さすがに出版社が違うとクロスオーバーはされない。
アメコミの出版社は大小様々あるが、中でもメジャーなのがDCコミックとMARVELコミックだ。
この2つが実質アメコミ界の最大手であり、日本で例えると小学館と集英社のようなものだ。
DCコミックスで有名なのが、スーパーマンやバットマンといった昔からドラマやアニメでよく見かけたヒーローだ。他にも沢山有名ドコロは多いが、まったくアメコミを知らない人でも知っているほどの絶大な知名度を誇っているのがこの二人だ。
MARVELコミックスで有名なのが、アイアンマンを始めとした、アベンジャーズの面々、スパイダーマン、X-メンといったヒーローだ。こちらは最近映画が多く放送され、最近のアメコミの知名度を上げている。
このように、出版社が違うと、クロスオーバーすることは基本的にないので覚えておこう。しかし、出版社の壁を超えたクロスオーバーが発生したこともある。確か未翻訳だったと思うので、興味がある人は頑張って探して翻訳してみよう。
※2014年11月6日追記
翻訳作品があったの忘れてた。
「DCVSMARVEL」というコミックスがジャイブ様から発刊されています。
うっかりしていました。ごめんなさい。
注意点2。ストーリーごとに作者が違う
日本では、基本的に漫画家(もしくは原作者)がお話を考え、最終回まで描くのが基本だが、アメコミでは作品のストーリーはそれぞれ違う。
例えば、ドラゴンボールなら鳥山明がお話を考えているが、アメコミでは、スーパーマンでもストーリーを考える人が違うので、原作者が死んでもお話は続く。
また、アメコミは作業が完全分業制であり、脚本からペン入れまでそれぞれ専門の人が作業を行っている。よって、ストーリー毎に絵柄がガラリと変わることは多い。
よって、1話区切りで製作者が違うというのもよくあることだ。
なので、表紙の絵が好みだったから買ったのに、蓋を開けてみたらエロ漫画のアンソロジーよろしく中身の作画がまったく好みじゃなかったという事も発生する。
いわゆる表紙詐欺というやつだ。
絵柄でマンガを選ぶ人は気をつけよう。
なお、お話から作画まで全部こなす人もいる。
注意点3。購入
アメコミの敷居を思いっきり上げているのが値段だ。
一冊安くても1000円以上かかることが多く、ジャンプコミックを4冊買ってもお釣りが来るそのお値段の高さは、大きなお友達でもない限りやすやすと買うことは出来ない。
しかも、上述した通り、ストーリーを考える人も違うので、当たり外れが結構激しいのだ。
よって、高い金出して買ったのに、つまらなかった。というがっかりもあるのがアメコミの怖さだ。
しかし、中古で購入するのはできるだけ避けよう。
というのも、邦訳されているアメコミは、そんな当たりハズレが激しいアメコミの中でも「これならまあ大丈夫だろう」という話だけを抜粋して販売していることが多く、どうでもいいつまらない話は大筋に絡まない限りバッサリとカットしている事が多い。
よって、読んでいるとどうしてもわからない会話が出てくる。買った作品の中では紹介されていないエピソードや、未翻訳のエピソードの話題をキャラクターが話すので、高確率で置いてけぼりを食らう。
そんな時に役に立つのが、翻訳者による注釈だ。
この注釈は、別冊付録として着いており、分かりづらそうだなというところは「こういうことがあったんだよ」と親切な注釈分が書かれている。また、日本ではわかりづらいジョークや風習なども紹介されているので、豆知識として読んでも面白い。
この注釈は、中古で購入するとなくなっている可能性もあり、初心者にとっては面白さが半減してしまう。
よって、初めて購入する人は、高くても新品を購入することをおすすめする。
また、それでも高いと思うかもしれないが、全編フルカラーであり、かっこいいイラストも沢山乗っているので、画集として考えるとお値段手頃と考えられなくもない。
以上が、アメコミ初心者のための注意点だ。他にも色々とあるが、特にここらへんは多くの人がぶち当たる壁なので、ここを乗り越えればアメコミのとっつきにくさはだいぶ緩和される。
後は、どこで購入するかという問題もあるが、最近では電子書籍でも購入できるし、通販でも買えるので敷居はかなり低い。
アメコミを知ろう
隣の部屋にワープできる(隣の部屋だけ)
相手に犬を溶接する
酔っ払って酒瓶で相手を殴る
体重を自由に増やすことができる
これらは皆アメコミのヒーローの能力だ。
最近。アメコミの映画化が頻繁に起き、日本でも好評を博している。
「アベンジャーズ」や、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」など、日本でも好評を博した映画は多い。
さらに、毎週水曜には「ディスクウォーズ・アベンジャーズ」というアニメも放送されており、大人から子供までアメコミに興味を持てるようになる土台は着々と出来上がりつつある。
アメコミをまったく知らない人でも、スーパーマンやバットマンの名前は聞いたことがあるだろう。
彼らは皆ヒーローであり、立場や能力、やり方は違えども、世界(主にアメリカの)平和を守っている。
ヒーローは皆、立場や思想は違えども、そのスーパーパワーを駆使し、悪と戦い、人々を救っている。
言わずと知れたヒーロー、世界最強のパワーをもつスーパーマン、パワードスーツを作り、悪と戦うアイアンマン、手から生えた爪と、超回復能力で戦うウルヴァリンなど、有名ドコロのヒーローは、能力も戦い方もすごくカッコ良い。
しかし、ヒーロー全てがそんな力を持っているわけではない。
中には、冒頭で紹介した通り、ろくでもない特殊能力を駆使して悪と戦うヒーローも居るのだ。
こんなのはまだ序の口であり、中には暗がりに相手を引きずり込み、変態性欲の力で相手(男性限定)を倒すヒーローも居るのだ。悪役ではなくヒーローである。
アメコミというのは、第二次世界大戦が始まっている頃から存在し、今でも様々なヒーローが生まれている。
その数は、把握するのが難しいほどに存在し、現在確認されているポケモンの数も超えている。
このブログは、そんなヒーローや、宿敵であるヴィラン(悪役という意味)を紹介していく。
後、たまにオススメのアメコミ映画や、アメコミの基本的知識もついでに紹介していくつもりだ。
アメコミを読んでみたいけど何から読めばいいのかわからない。なんて人や、アメコミの知識を深めたい人に読んでいただければ幸いだ。