翻訳版アメコミ時系列紹介:後編
いよいよ後編、シビルウォー以後のエピソードだ。
前編はこちらからどうぞ。
前回はニューアベンジャーズ結成からシビル・ウォーまでのお話を簡単に紹介しているぞ。
なお、ネタバレには極力配慮して避けて書いているが、それでもネタバレの可能性があるので注意だ。
さて、シビルウォーの後だが、キャプテン・アメリカがなんと暗殺されてしまう。
「デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリーム 」と「デス・オブ・キャプテン・アメリカ:バーデン・オブ・ドリーム 」のエピソードで、キャップ暗殺から、その後継者である「ニュー・キャプテン・アメリカ」誕生についてまでのいきさつの物語が紹介されているぞ。
そして、「ニュー・アベンジャーズ」シリーズと「マイティ・アベンジャーズ」シリーズに枝別れし、シリーズ同時進行で物語は進む。
2つのシリーズについて紹介しよう。
ニュー・アベンジャーズは、ルーク・ケイジをリーダーとし、「アイアンフィスト」「スパイダーマン」「ドクター・ストレンジ」「スパイダー・ウーマン」「ウルヴァリン」は、「ニュー・アベンジャーズ」として活動、潜伏をする。
こちらはヒーロー活動をしつつもアイアンマンたちから逃げまわるというストーリー。
筋さえ通っていれば何でもやってのける命知らず集団だ。
もう一方のマイティ・アベンジャーズは、アイアンマンをリーダーに、「ワンダーマン」「ミス・マーベル」「アレス」「ブラックウィドウ」「セントリー」「ワスプ」を主メンバーとして構成されたチームであり、ルーク・ケイジたちを追いつつも世界平和に貢献するというストーリーだ。
アニメや映画で日本の知名度が上がったアイアンマン、ワスプ、ブラックウィドウ、翻訳版ですでに登場しているセントリーはともかく、他のメンツについては知らない人がほとんどだと思われる。僕もそうだった。
でも大丈夫。そんな時のための解説冊子だ。
個人的にはアレスが凄くかっこよくて好き。あの筋肉は素晴らしいものだ。
ブラックウィドウもアーティストさんの絵が素晴らしくセクシーだぞ。筋肉が良いんだ。
筋肉しか褒めてないな!
この2シリーズは並行してエピソードが進んでいるので出来れば両シリーズ読んでいきたいところだ。
予算の都合でどちらかだけしか買えないという場合は好きなヒーローが出ている方だけ読んでも構わない。
どちらもしっかりと面白いぞ。
なお、この間にスパイダーマンが正体を明かしちゃったおかげでメイおばさんが死にかけるというイベントが勃発したが、なんやかんやあったおかげでメイおばさんは助かり、スパイダーマンの正体はまた誰にもわからなくなった。代償に大切なものを失ったが。
詳しくは「スパイダーマン:ワン・モア・デイ 」で。
こちらは通販限定コミックスの「アメイジングスパイダーマン:シビルウォー」を読んでいないとなんでこうなったのかよくわからないので注意しよう。
なお、通販は2015年2月11日までだ。
まだの方は急いで購入しよう。
ニュー・アベンジャーズシリーズだが、キャップの遺体を奪還しようとしたり、日本で忍者集団と戦い、地球規模の危機の始まりを匂わせるエピソード「ニューアベンジャーズ:レボリューション」から始まる。
そして、ヴィランによるチーム結成の話や、チームの信頼にゆらぎが生じるエピソード「ニューアベンジャーズ:トラスト 」へと繋がる。
一方、アイアンマン率いるマイティ・アベンジャーズのエピソードついても紹介しよう。
最強クラスのヒーローのセントリーや軍神アレスと、強いメンバーが揃っているし、数多くの登録制ヒーローの協力を得ることもできる。
こりゃイージーモードだなと思うだろうが、勿論そんなことはない。
一作目の「マイティ・アベンジャーズ:ウルトロン・イニシアティブ 」では、アベンジャーズの強敵の一人「ウルトロン」がアイアンマンをスーツごと乗っ取り、人類殲滅に向けて行動するという、いきなりリーダーが戦闘不能状態で強敵と戦うハメになる。
なんとか辛くも解決したかと思えば、矢継ぎ早にニュー・アベンジャーズのスパイダーウーマンから地球の危機の知らせが届き、それを調査する最中に、今度は何者かの手により町の人間全てがベノム化する事件が勃発する。
このエピソードが収録されているのが「マイティ・アベンジャーズ:ベノム・ボム 」だ。
※ベノム スパイダーマンに出てくるヴィラン。かなり強い。ヴェノムとも表記される。
こちらもこちらで相当な苦労しているというわけだ。
この事件も解決し、さあ、これで落ち着いて調査できるかと思ったら、今度はハルクが復讐に舞い戻る。
「ロード・トゥ・シビルウォー」で宇宙の果てに追放したはずのハルクがブチ切れて追放した面々に怒りの鉄拳をぶちかます「ワールド・ウォー・ハルク」が合間のイベントとして勃発する。
なんとかこれも解決した後、また地球規模の危機が勃発する。
「シークレット・インベージョン」である。
地球人や、ヒーローに紛れ込んで活動を続けていた変身能力をもった異星人「スクラル」が一斉蜂起し、地球侵略に乗り出すというお話。
ヒーローの中にも大量にスクラルは紛れ込んでおり、意外なヒーローが実はずっと前からスクラル人の変装だったことが判明する。
ここで、様々な事件の裏で暗躍していた事実が判明し、もはやヒーロー同士で争っている場合ではなくなった。
死闘の末に、なんとか地球を守ることが出来たが、事態は予想外の方向へ大きく進むことになる。
具体的に言えば、アイアンマンの代わりに「ノーマン・オズボーン」がアベンジャーズを率いることになる。
※ノーマン・オズボーン スパイダーマンに出てくるヴィラン。「グリーンゴブリン」という名でヴィラン活動をしていた。スパイダーマンの正体でもあるピーター・パーカーの親友、「ハリー・オズボーン」の父親。
ここから、シリーズはもうひとつ枝分かれし、「ダーク・アベンジャーズ」シリーズが始まることになる。
ダークアベンジャーズはアイアンマンのスーツを着たハリー・オズボーンこと「アイアン・パトリオット」をリーダーに、「アレス」「セントリー」「ウルヴァリン?」「ミスマーべル?」「スパイダーマン?」「ホークアイ?」「マーベルボーイ」で結成される。
なんで「?」が付いているメンバーが居るのかはコミックスで確かめよう。
そして、「ダークアベンジャーズ:アセンブル」からシリーズが開始する。
この間に、キャプテン・アメリカ復活の準備が着々と進む。
「キャプテン・アメリカ:ロード・トゥ・リボーン」では、キャップ復活の可能性が示唆されたり、ニュー・キャプテン・アメリカとなった人物のちょっとしたエピソードや、過去のキャプテン・アメリカの活躍を振り返るといったエピソードが収録されている。
その間に「ニューアベンジャーズ:ダークレイン」や「ダークアベンジャーズ:モレキュールマン」「ニューアベンジャーズ:パワーロス」と様々なエピソードが続き、キャプテン・アメリカ復活のエピソード「キャプテン・アメリカ:リボーン」によって、全てのお膳立てが整う。
そして、シリーズ締めくくりのエピソード「シージ」が始まる。
ペース配分を間違えたおかげで後半かなり端折ったが、これが大体の時系列である。
また、ネタバレを極力避けたおかげか、「なんでこうなったの?」という部分が多いと思われるが、それはぜひコミックスを買って確かめて欲しい。
なお、シリーズ最終章のシージは1月30日発売だ。
備えよう。