オススメアメコミ紹介第2回:サイボーグ009
まずはこれを見て欲しい。
どうだ、Xメンのメンバーだと言われても違和感がないこのアレンジ具合!
ローザに至ってはケアルよりもサイコキネシスつかってきそうだぞ。
今ではあまりないかもしれないが、昔は日本のゲームのパッケージやキャラクターが全く別物になるというのはよくあることだった。
有名なところではロックマンとかね。
ネットで検索すれば意外とこういうのが見つかり、あまりのギャップに大笑いする。
しかし、今回紹介するのはそういったアレンジ要素が殆ど無いアメコミだ。
と、言う訳で、今回は「サイボーグ009」を紹介しよう。
サイボーグ009とは
読んだことのない人のためにかんたんに紹介すると、サイボーグ009は萬画家「石ノ森章太郎」原作のSF漫画だ。
それぞれ特別な力を持ったサイボーグの9人が、悪の秘密結社ブラックゴースト団と戦いを繰り広げるという漫画であり、多くの作品に影響を与えた名作中の名作だ。
なんどかアニメ化もしており、ささきいさお氏の歌うOPテーマ「誰がために」はいつ聞いてもしびれる名曲なのでぜひ聞いて欲しい。もちろんCDをレンタルするなりなんなりして。
※2015年9月9日追記
誰がためにを歌っていたのはささきいさお氏ではなく、成田賢氏でした。
なぜこんなミスをしたのかは自分でも不明ですが、恐らく島村ジョーとささきいさお氏が同じ誕生日だという豆知識を書いた時にうっかり思い違いをしたものだと思います。
大変失礼しました。
そしてみさん、コメント欄にてご指摘ありがとうございました。
追記ここまで
ちなみに、主人公の島村ジョーとささきいさおの誕生日は同じ5月16日である。
ついでに言えば僕も。
アメコミ化したサイボーグ009
で、ここからが本題だが、そんなアメコミ版サイボーグ009。
非常に原作を再現してくれている。
ジェットの髪やギルモア博士の鼻などはやはりアメコミ作画には合わなかったのだろう。あと張々湖がイケメンになってる。
邦訳版もきちんと原作通りの口調だし、読んでて違和感を感じることはほぼ無いと思うし、いい具合にリメイクされていて面白かった。
しかし、非常に話が短い。
なんというか、100話以上の作品を90分映画にした感じ。
プラスとマイナス襲撃を皮切りにドドッと怒涛の展開であり、原作を読んでいる人にとっては結構物足りないのではないだろうか。
しかし原作をあまり読んでないんだったら全く気にならないと思う。
多少物足りない感じはするがそれでも十分面白かったぞ。
しかし、それでも物足りないと感じたのであれば、是非原作を読んで欲しい。こっちはかなりボリュームがたっぷりだ。たっぷりすぎる。
しかも文庫版だと順序がバラバラなのでいきなりわけの分からない話しになったかとおもいきや誕生編が始まったりと、1巻から順を追った場合、よくわからないことになる。
あと結構色んな所から出版してるので更に探すのがややこしい。
よって、購入する場合は十分注意しよう。
調べたらメディアファクトリーからはきちんと時系列順に掲載しているのがあるらしいのでそれを読んでみよう。
なお、アメコミ版エピソードは誕生編が元になっているぞ。
そしてあの名セリフでお馴染みの地下帝国ヨミ編で〆だ。
「おっと、もう遅い!」もちゃんという。
話がだいぶとっちらかったが、結論から言うと、結構おすすめの一冊。
漫画版のリメイクってこともあってアメコミが苦手な人でも読みやすいし、何より安い。
問題点は見つけにくいってことくらいかな。
こちらは解説書もないし中古で買っても問題ないかもしれない。
完結編
よく、↑が最終回だと思っている人がいるが、実はその後も009達は悪と戦ったりしている。
当然、石ノ森章太郎先生も完結編を書く予定だったが、構想を練るのに膨大な時間がかかった。
そして、完結を迎える前に、石ノ森章太郎先生が亡くなってしまったため、サイボーグ009は完結編執筆を前にして、完成することはなかった。
しかし、息子である小野寺丈氏が石ノ森章太郎の残したプロットのノートをまとめ、作画を別の人にして完結編を完成させた。
よって、サイボーグ009は2012年を持って完結したというわけだ。
で、完結編はWeb連載もしてたので読むことも可能だったが、今ではコミックが出ているので読むのならそちらで。
なお、最後の敵は神様です。
漫画の神と言われる手塚治虫とかそういう意味じゃなくて、マジモンの神様ね。
今回アメコミというよりも原作の方をやたらプッシュしてしまってる気がするぞ。
何度も言うけど、アメコミ版も面白いですよ。