マニアックな世界に浸かろう!Digital Comic Museum
今回はマニアックな話題だ。
大昔のアメコミを見れるサイトを紹介しよう。
だがその前に、ちょっとした長い前置きを書いておこう。
アメコミというのは1930年台から始まったと言われている。らしい。
ウィキペディアに書いてた。
それまでは探偵モノやカウボーイものといった様々なジャンルで描かれていたが、38年にスーパーマンが誕生し、これが脅威の大ヒット。
その結果、アメコミにスーパーヒーローブームが到来した。
その多くのヒーローは日の目を見ることもなく、ブームが消えると同時に忘れ去られてしまったが、キャプテン・アメリカやバットマン、他にも多くのヒーローはブームが過ぎても生き延び、現在も漫画の世界で大活躍している。
身近な例でたとえるなら、たまごっちが発売されたあと、ぎゃおっぴをはじめ様々な類似品が出回ったようなものだ。
ブームが去ると同時に多くは消えたが、デジモンのように生き残り、現在も活躍しているものもある。
…デジモン以外何かあったっけ。
そして、ここからが本題だ。
今回紹介するサイトは、そんな忘れ去られたヒーローを知ることができるサイトである。
その名も、「The Digital Comic Museum」だ。
このサイトは、パブリックドメイン、つまり、著作物などの知的財産権が何らかの理由で消滅してしまったものに属するアメコミをデジタル形式で掲載しているサイトだ。
ここには、余程のマニアでもなければ知らないようなヒーローや、ホラー、SF、スパイ・アクションなど、古い時代のアメコミがたくさん掲載されている。
意地汚い言い方をすれば、「ただでアメコミが読み放題のサイト」とも言える。
中にはフォウセットコミックス時代のシャザムも掲載されているぞ。
海外サイトなのでもちろんテキストは全部英語だが、読めなくても大体勘でどうすれば読めるのかというのは分かる。たぶん。
なお、日本語翻訳版は存在しない。
よって、英語がわからなければ辞書をひくなり持ち前の英語力で何とかして読み進まなければならないわけであり、1P読むのに30分位かかるなんて可能性も十分にあるわけだ。
また、DCやMARVELの作品はない。
それもそのはず、ここで紹介されているのはパブリックドメインであり、MARVELもDCも今もなお存在しているので著作権などは消滅していないのだから。
よって、アイアンマンやワンダーウーマンなどを読むことは出来ないわけだ。
メジャーなヒーローの活躍が読みたいのであればそんなにおすすめは出来ないが、アメコミに心を奪われているほどアメコミが好きな方には非常にオススメなサイトといえる。
今ではほとんど忘れ去られたヒーローを知ることができるし、当時の古き好きアメリカを知ることも出来れば、一転して差別渦巻く当時の思想なども知ることが出来、よくも悪くも時代を学ぶことができるというのはひとつの魅力といえる。
流行とともに産まれ、流行とともに流されていった漫画のキャラクターたち。
「このヒーローはどんな期待を受けて生み出されたんだろう」
そんなことを考えて読んでみるというのはいかがだろうか。