アメコミキャラクター紹介第24回:ザ・フラッシュ
なんと二ヶ月ぶりのアメコミキャラ紹介だ。
当ブログのメインコンテンツ(仮)なのに。
というわけで、今回紹介するのはアメコミ界最速のヒーロー「ザ・フラッシュ」だ。
なお、フラッシュは代替わりするヒーローであり、現在4代目フラッシュが活躍しているが、今回紹介するのは二代目フラッシュである。
なお、代替わりするヒーローと言っても、4人全員現役だ。
初代に至っては戦前の生まれなのにまだ活動しているというのだから驚きだ。
キャップですら凍りづけになって一時期年取ってなかったのに。
ちなみに現在、アメリカでは実写ドラマ版が放送されており、好評を博している。
しかし、日本では2015年4月現在、未放送だ。
フラッシュを全く知らない人へ言っておこう。
あなたの思い浮かべるスピードキャラの最高スピードを思い浮かべてくれ。
だいたいその10倍くらい早いヒーローだ。
オリジン
二代目フラッシュである「バーソロミュー・ヘンリー・アレン」は、バリーの愛称で親しまれている科学捜査官だった。
ある日、バリーが実験室で化学薬品を扱っていると、雷がバリーに直撃した。
あわや感電死か!と思いきや、同時に化学薬品も同時に浴びることで、奇跡が起きたのだ。
バリーは死ななかった。
それどころか、異次元に存在する力「スピードフォース」にアクセスできる力を手に入れ、超高速で移動するスーパーパワーを手に入れたのだった。
バリーはその力を正義の為に使うことを決意し、かつて自分と同じく超高速で動くことのできるヒーローと同じヒーローネームを名乗ることにした。
こうして、二代目フラッシュは誕生した。
科学捜査官とヒーローの二足のわらじを履きながらも、バリーは今日も走り続けているのだ。
指輪に入れたコスチュームを素早くまといフラッシュに変身(変装か?)するのだ。
なお、その後三代目と四代目も誕生することになり、彼らもスピードフォースにて超高速移動が可能だ。
それに対し、初代のみスピードフォース関係なく超高速移動のスーパーパワーを手に入れている。
Jason Garrick (New Earth) - DC Comics Databaseより、若りしころの初代フラッシュ。
能力
スピードフォースアクセスすることで超高速で移動する。
こう書くと、ただのスピード特化キャラのように思えるかもしれないが、その特化ぶりは非常に凄まじいことになっている。
フラッシュの超スピードは、スケールがとてつもなくデカイのだ。
まず、超スピードによって地球をあっという間に一周できる。
このスピードにより、水上も走ることも可能だ。
つまり、よく漫画で見る「右足が沈む前に左足を出し、左足が沈む前に右足を…」という理論を実現できるのだ。
ここまではまあ想像はつくと思う。
しかし、この超スピードは結構色々すさまじい。
以下に、超スピードによってできることの一部を紹介しておこう。
超高速で手を動かすことにより摩擦熱で金属を溶かす。
同じ所を超高速で周回することにより人口の竜巻を発生させる。
体の分子を高速で振動することで物質をすり抜けることができる。
思考の超高速化により、瞬時に判断が可能。
次ページで複数の事故を未然に防いでいる。割と大惨事っぽかったけど。
装置を使わなきゃ出来ないけど超高速で次元の扉を開き、タイムワープ。
等など。
この他にも様々な事が可能であり、速度を応用したほとんどのことをやってのける。
目にも留まらぬ早業で、一瞬あればなんでもできる。
まさにフラッシュという名前にふさわしいヒーローなのだ。
サービス精神も旺盛だ。
なお、スーパーマンは素でこのスピードに追いついている。
ここで一つ気になるのが、衣服だ。
「超高速で動いたら空気の摩擦熱とかでいろいろ燃えちゃうんじゃないの?」
と思う人もいるだろう。
もちろん、その点は問題ない。
フラッシュの能力に、スピードフォースの付与というものが有る。
これは、対象に触れることで対象もスピードフォースの力を得るため、超高速移動の影響をなくすことができるのだ。
よって、衣服も燃えなければ、フラッシュに抱きかかえられて超スピードで避難したとしても、服も燃えなきゃ救助者も焼け死ぬなんてことはない。
ここで、唐突だが科学の時間だ。
上記で空気の摩擦熱と書いたが、実はこれは誤りだ。
たしかに高速で移動することにより空気との摩擦は生じるが、実はこの時の温度上昇は微々たるものだ。
超高速による温度上昇の原因は、空力加熱が主な原因となる。
簡単に説明すると、物体が光速で移動すると空気が圧縮され、それに伴い空気の温度が上昇する現象が発生するのだ。
そして、温度が上昇した空気に加熱され、物体の温度も上昇する現象を空力加熱という。
空力加熱の計算式は調べてみたら、めまいを覚えたので紹介しない。
文系だし化学は苦手なんだ。
弱点
上で超高速の万能さを紹介したが、ここではそんな超高速の弱点を紹介しよう。
それは、転倒である。
ここで一つ車を例にして説明をしよう。
あなたが、車が時速100キロで走らせていたとする。
もし、走行中にスリップしたりタイヤがおかしくなったらどうなるだろうか。
制御が効かなくなり、壁や電柱にぶつかったり、大惨事になることは必至だ。
これはフラッシュにも当てはまる。
滑って転べば早い以外は常人のフラッシュだ。
大怪我は免れない。
言ってしまえば、スピードフォースはガソリン無使用、小回りバイク以上の車といったものである。
便利なことだけではないのだ。
氷を扱う宿敵のキャプテンコールドは相性最悪の相手だ。なお、普段は冷凍銃を使ってます。
おすすめコミック
フラッシュが活躍する本が、最近増え始めている。
しかし、フラッシュのことをあまり知らないのであれば、小プロより発刊されているフラッシュ:新たなる挑戦がオススメ。
フラッシュの設定について知ることができるし、注釈の解説が非常にありがたい。
フラッシュの他にもスーパーマンやバットマンが見たいのであれば、こちらも小プロより発刊されている「ジャスティス・リーグ」シリーズがオススメ。
こっちも設定あまり知らなくても楽しめるので初心者に大変やさしい。
しかもヒーロー盛りだくさんだ。
フラッシュの活躍を重点的に読みたいのなら前者、ヒーローたちとの共闘が見たいのなら後者がオススメである。