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アメコミキャラクター紹介第14回:ハンク・ピム

今回紹介するキャラは「ハンク・ピム」だ。ディスクウォーズでも最近出てきたね。

ハンク・ピムは本名であり、ヒーローネームはアントマン」、「ジャイアントマン」「ゴライアス」、「イエロージャケット」、「ワスプ」と、非常に多いそして、日本のアメコミ読者には「DVマン」の通称でも知られている。

今回は、そんなハンク・ピムについて紹介していこう。

 

オリジン

ハンク・ピムは天才科学者である。

ある日、どんなものも縮小することが出来る粒子を発見したピム博士は、それを利用した薬を開発する。

自らを実験体にし、縮小薬を試した結果、見事に成功して小人になった。しかし、机の上に中和するための薬をうっかりおいてしまっていたため、元に戻ることができなくなってしまった。

途方に暮れるピム博士を助けてくれたのは、アリだった。親切なアリのおかげで、ピム博士は元に戻ることができたのだった。

実は、ピム博士は最初はヒーローコミックのキャラではなく、SFコミックのキャラクターだった。しかし、思いの外このエピソードは人気が出たので、作者のスタン・リーは、ピム博士をヒーローとして再登場とさせようと思いついた。

ピム博士は、天才的頭脳でもって開発したヘルメットをかぶることでアリと意思の疎通を可能にし、操ることが可能になった。

そして、ピム博士は「アントマン」としてデビューを果たす。

その後、サイドキックに「ワスプ」が加わり、ワスプと結婚をしたり、アベンジャーズの結成メンバーに加わったりと、華々しい活躍をしている。

なお、実はバツイチ。

能力

ハンク・ピムの能力は、天才的頭脳、そしてピム粒子だ。

ピム粒子とは、最初に紹介したなんでも小さく出来る粒子のことであり、第一発見者であるピム博士の名前が付けられることとなった。

その後、ピム粒子はじつは巨大になることも可能であるという新発見という名の後付により、体を巨大化させることも可能になった。

つまり、巨大化もできれば縮小も可能になり、時には小さくなってアリとともに戦い、ある時は巨大化して圧倒的質量で相手を叩き潰すという、バリエーションに富んだ戦い方が可能になったのである。

ピム粒子は、別に本人でなくても誰でも扱えるため、悪党の手に渡ったらシャレにならない事態に陥ってしまう。

物質ですらサイズ変更出来るため、小さくして爆弾をこっそり運び込み、爆発の瞬間巨大化させれば、レーダーにかかることなくテロが可能だったり、他にも様々な手段が使えるインチキクラスのアイテムなのだ。

実際に、デッドプールがヒーローとヴィランを皆殺しにするifコミック「デッドプール:キル・ザ・マーベルユニバース」ではこの手法を使い自分より遥か格上のヒーローを皆殺しにしていた。

そんな可能性もあるため、ピム粒子は厳重に保管されている。

名前の変遷

ピム博士は、とにかくヒーローネームが変わる。

上で紹介した通り、5回も名前が変わっているし、結局アントマンに落ち着いたり、アントマンやゴライアスというヒーローが他もいたりと、大変ややこしい。

というわけで、簡単に時系列を紹介していこう。

まず、ヒーローデビュー時はアントマンとして活躍し、次に大きくなれることがわかったのでジャイアントマンになる。

その後、なんやかんやあってチームを脱退するが、またなんやかんやってアベンジャーズに復帰。この時名前をゴライアスに変えた。

その後、自分が作ったロボ、ウルトロンが反逆し、シャレにならない自体が起こり、その結果精神を病んで分裂症になった挙句、実験の失敗で性格が反転、内向的だった性格は積極的な性格に変わり、名前を今度はイエロージャケットと改めた。

この時に、ワスプに求婚し、二人はめでたく?ゴールインした。

その後、なんとか分裂症は治ったが、やっぱり分裂症になったり元に戻ったりと、精神的にかなり不安定になった挙句、またとんでもないことをやらかす(詳しくは後述)。

その結果、ハンク・ピムはアベンジャーズから除名される。

その後、色々なことがあった。ワスプと離婚しバツニになり、なんやかんやあったおかげで復帰を許されるもヒーローから引退したり、教師になって教え子に手を出したら、実は変身能力を持ち、地球征服を企む種族「スクラル」だったり、スクラルに長い間捕まってしまったり、ピム博士に化けたスクラルの策略のせいで爆弾となったワスプが戦死したりした。

その結果、元妻の意思を継ぐとしてヒーローネームをワスプと改め、活動を再開した。

が、やっぱりワスプは本当は生きていたため、アントマンに戻った。

本当に忙しい男である。

 

色々とやらかす男

上でも書いた通り、ハンク・ピム博士は本当に色々なことをやらかしてくれる。

際限なく成長していき、しかも何度でも復活してくるロボ「ウルトロン」を開発してしまい、その挙句反逆され、最強クラスのヴィランとして君臨させてしまう。

2015年公開予定の映画「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン」では、アイアンマンが原因でウルトロン事件が勃発するが、原作ではピム博士が原因なのだ。

ちなみに、アイアンマンもハルクを宇宙に追放した結果、ブチ切れて逆襲を食らったり、シビルウォー勃発の原因になったりと、結構いろんなことをやらかしてくれる。

他にも、精神が弱いせいか失態をやらかし、名誉挽回しようと考えた挙句、自分にのみ作用する安全装置を組み込んだ巨大ロボを作り、倒すことで皆に認めてもらおうという、早い話が自作自演で人気者作戦を敢行しようとした。

さすがにそれはマズイだろとワスプが説得するも……。

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What’s Wrong With You? The Hank Pym Issueより。アメコミ世界では科学者もマッチョ。

これである。

このせいで、日本では「DVマン」というアダ名が定着してしまったハンク・ピムだ。

案の定計画は失敗に終わり、人気取りどころかチームや自分が死にかける事態に発展するも、なんとか解決。

しかし、この一件で総スカンを喰らい、設立メンバー初の除名処分がくだされた。

他にも、地球侵略を目論むスクラルをして「こいつ人として終わってる(意訳)」的なことを言われ、グーグルで検索すれば「ハンク・ピム クズ」という検索候補まで出る始末だ。

 

こう書くと、とことん人として良いところがないダメ人間というイメージがあるが、よく考えてほしい。

ハンク・ピムの周りは、実に様々なヒーローが居る。

第二次世界大戦時代の頃からの英雄、天才科学者にして大富豪、雷神、天才物理学者にして宇宙最強クラスのパワーを誇る人。

しかも、時が経つにつれ、もっと色々なヒーローが生まれてくるのだ。

そんな中、ただの内向的で精神が脆い天才科学者が、ヒーロー活動を続けていたらどんな気持ちになるだろうか。

自分も戦える力はあるが、やはりかなりのプレッシャーがかかるのは想像に難くない。

それでも、根底にあるのは、正しいことをしようという、ヒーローとしての正義の心なのだ。

だからピム博士はピム粒子を絶対悪用しないし、ヴィランにはならない。

また、一時期引退したあともヒーローたちの手助けをしっかりとしている。

ところどころ問題を起こすが、それに負けないくらい平和のために貢献している立派なヒーローなのだ。

ヒーロー活動も再開したし、今後のピム博士には汚名をぜひ返上していってほしい。

 

おすすめコミック

アベンジャーズ関係の作品には結構出演している。

そんな中でも、とびきりクズなピム博士を見たいのであれば「アルティメッツ」がおすすめ。ここまでクズに描く必要があるのかというほどクズだ。

こっちは前知識を持ってない人でもわかるようにと、設定を全てリセットしているのでアメコミ入門としても悪くない一冊だ。

しかし、正直な話、この本は人を選ぶ。というのも、この本は「アルティメットユニバース」という、正史世界とは別の世界線、いわゆるパラレルワールドの物語だ。

よって、キャラの性格や生い立ちは若干というか、だいぶ違っている。

なので、この本を読んでから正史のエピソードを読むとキャラの違いに違和感を感じる人も多い。

来年映画化するらしいが、まっとうなヒーローとして出てくることを祈る。割とマジで。